グレーゾーンなオトコと白黒はっきりしたいオンナ〜前編〜
こんにちは、ナナムラナナコです。
まだまだ寒い日が続いていますが皆さまお元気ですか?
今朝気がついたら、両膝に青アザがありました。ぶつけた覚えも酔っぱらって寝た覚えもありません。
これが、迫り来る老いというやつでしょうか…
さて、今回は私の友人「ユリコ」に起きた事件について。
ずーっと書きたかったネタなのですが、今回とうとう本人にお許しをもらいご紹介いたします。
下ネタ多めです。苦手な方はご注意ください。
ではどうぞ!
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「ユリコ(仮名)」は私が学生時代から仲良しの友人だ。
いつも静かに笑っている(宮沢賢治か!)
デザイン会社に勤務するオシャレさんである。
ちょくちょく会ってはお互いの仕事や恋バナとか、趣味から親の老化や体調の話まで(ババアか)何でも語り合う仲である。
数年前の話。
当時ユリコには半年くらい付き合っている消防隊員「祥太くん(仮名)」という彼氏がいた。
キャー私のくすぶった煩悩の炎を消しにきて!!
ユリコはイケメンが好きで(本人は否定するが絶対そう)、祥太くんも写真を見る限りでは清潔感溢れる細マッチョなグッドルッキングガイであった。
私は2人が出会った当初から話を聞いていた。
友人の紹介で出会った彼らは、旅行好きという共通の趣味があったこともあり、出会ってすぐに仲良くなり交際に発展したそう。
ファビュラスなユリコにグッドルッキングガイの祥太。。
2人は絵に描いたようなプレシャスなカップルだった…(叶姉妹語を使ったら意味がわからなくなった)。
側から見ても彼らの関係は順風満帆で、さぞかし仲良しカップルなのだろうな〜羨ましいな〜リア充爆発すればいいのにな〜と思っていた。
そんなある日。
仕事帰りにユリコからメールが来て、私は近所のジョナサンへ呼び出された。
相談があると言うのだ。
ナナムラ「おーユリコどうした〜」
ユリコ「ナナちゃん・・聞いてちょうだいよ・・」
ナナムラ「うん、聞くよ!どうしたよ?」
顔は笑っているけど困っています
いつもはニコニコ穏やかな印象のユリコだが、その日は深刻そうな雰囲気だった。
少しの沈黙のあと、彼女は小声で切り出した。
ユリコ「私が付き合ってる祥太くんのことなんだけど・・」
ナナムラ「お〜!あのグッドルッキングガイショータOHYEAH!ね。」
こんな時でもスティーブンタイラー風のシャウトを織り交ぜ、場を和ますことを忘れないおちゃめなナナコ。あたしゃ生まれながらのピエロだよ・・(どうした)
何かが2人の間に起きたのだろうか。
浮気?倦怠期?お義母さんが怖い?色々と想像してしまう。
ユリコ「あのね・・」
なにやらモゴモゴ言っている。どうしたユリコ?
どうやら相談内容は、言いにくいことらしい。
モゴモゴ言っているユリコの口へ耳を近づけ、号泣議員並みの真剣さで小さい声を拾った。
、、、
ナナムラ「!!」
ナナムラ「え?!」
ジョナサンに響き渡る声
私は、でかい声で驚いてしまった。
ユリコ「・・(コクリ)」
神妙な面持ちでうなずくユリコ。
ナナムラ「し、祥太のクララが立たない・・だと・・!?」
ユリコ「うん」
ナナムラ「それは、いつから?!」
ユリコ「えと、最初から・・」
ナナムラ「え!?どういうこと?祥太のクララは、これまでに一度も立てていないということ?!」
ユリコ「あ、厳密にいうと、立ったことはあるけど」
ナナムラ「・・アルプスの山を走れてはいないと」
ユリコ「うん」
ナナムラ「祥太の、クララは、たまに立つけど山を駆け回ることはできないということだね!?」(もはや言いたいだけ)
・・これは驚くべき話であった。
あのファビュラスなカップルである祥太とユリコは付き合い始めてからのこの半年、
一度も、アルプスの少女をハイジ出来ていないというのだ。
おしえて、おじいさん。おしえて、アルムのもみの木よ!!
比喩が過ぎて意味がわからない
付き合ってから半年経ってるよね?もっと早く相談しろや!と思ったが、これはかなりセンシティブな話題である。簡単に他人に相談することはできない。
ユリコは意を決して私に相談したのだろう。
ごめんねクララが立たないとか言って。
ユリコ「前の人と付き合ってた時は大丈夫だったみたいなんだけど・・」
ナナムラ「え〜そうかぁ。。」
ユリコ「私に女としての魅力が足りないのかなって悩んじゃって」
ナナムラ「んなこたないだろう!」
別にユリコはこれまでも普通に男性と付き合ってきたし、女としての魅力だって十分ある。
間違いなく彼の問題だろう。
そもそも、皆あまりおおっぴらに周りに言わないだけで、立たないクララはそう珍しいことでもない。
疲れていたり、緊張だったり、はたまた仕事のストレスなんかでクララは大いなるダメージを受けるのである。
幸運というべきかなんというべきか、私はこれまでそっち方面が繊細な男性とどうこうなったことがない。
アルプスで言ったら、全員がアルプス一万尺野郎である。
こちらが罵倒しても変顔しても、貧乳だろうとイボ痔であろうと(例えだからね、例え)、酒を飲もうがオールしてようが関係なくこやりの上でアルペン踊りを踊れる野郎共である。
なんか知らんがイライラする
よって、私は実際話を聞いてもどうアドバイスしてあげれば良いかわからなかった。
もし、自分の彼氏がそうだったら
「立て!たつんだジョー!!」
「ガンダム、大地に立つ!」
「負けないで、ほらそこに、ゴールは近づいてる」
など、ありとあらゆる相手の気持ちを萎えさせるような叱咤激励をしてしまいそうだ。
とにかく、私はその時は
「あまり気にしないほうがいいよ」だの
「時間が解決するよ」だの
当たり障りのない慰めしかできなかった。
最悪病院に連れて行くしかないなとは思ったが、祥太だって自分なりに頑張っていると(何を?)思い見守ることにした。
それから1ヶ月ほど経ったある日。
仕事が終わり帰途に着いた私の電話が鳴った。ユリコからである!!
祥太のクララが頭をよぎった私は(見たこともないのに)ソッコーで電話に出る!
ユリコ「ナナちゃん・・助けて・・」
ナナムラ「どどどうした!?」
ユリコから消え入りそうな声のSOSコール。これは急を要するぞ!
私は急いでいつものジョナサンへ走る。
ユリコはジョナサンのいつもの席で、待っていた。
ナナムラ「ユリコ!どうしたー!祥太くんと何かあったのか!?」
ユリコ「・・(コクリ)」
図星である。
アルプスの少女がハイジできないカップルに、何かが起きたらしい。
>>続く
《本日の学び》
オトコはいつだってアルプスの山を駆け回れるわけではない
※アルプスの少女ハイジの関係者の皆様、不適切な表現が多々登場したことをお詫びいたします。
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