メガバンクのオトコ
数年前、某メガバンクの人たちと合コンしたときのお話。
「堅実な銀行マンやー!」とテンション高めに向かったメガバンク合コン。
婚活の師匠バニ美はいつもの通り、ふんわりしたニットにミニスカでキメていて、なんか良い匂いがして、女の私でも好きになっちゃいそうな感じ。
そうなんです。毎度毎度登場しているバニ美ですが、数年前のあの頃、私は彼女をバディとして婚活に励んでおりました。
彼女は合コンに行くととにかくモテモテなの。
かわいいだけじゃなく話の盛り上げ方が上手。男性の話がつまらなくても自慢ばかりでも拾う拾う!会社の上司からキャバ嬢扱いされるほどの腕前!
私はいつも合コンに連れて行ってもらって、そのスキルに脱帽しておりました。
師匠はとにかくかわいい
その日も私はバニ美の華麗な男さばきを見て勉強する気満々でした。
が、
あれ?この人たち銀行マンなの…?
座っていたのは「中学の時イケてないグループに属してた芸人」かってくらい、いや、芸人さんの方が100倍マシってくらい地味〜なYOUたち!
女性陣のテンションはだだ下がりですが、師匠は違います。
ちゃんと盛り上げている…!!!
比較的話の通じる男性側の幹事と、場を温めている…!!
さすが師匠。女神。
私は端っこでその様子を見ておりました。(仕事しろ)
しかし、今日は何かが違いました。
会が進むにつれバニ美の表情が曇ってきたのです。
何が起きても最高の笑顔を繰り出せる師匠が、あんなに暗い表情で…!
よくよく見ると、バニ美の隣にいる男ノムラくん(仮)がちょっといやかなりキモイのです。
自分の語彙力の低さに呆れますが、キモイとしか言いようがありません。
とにかくバニ美に対して至近距離。そしてちょっと興奮気味。
ノムラはどうやら実家がお金持ちらしく、ちょいちょい裕福トークを繰り出してきます。
別荘がどうとか、車がどうとか、、
おうちが裕福であろうと気持ち悪いものは気持ち悪いのです。
てかバニ美をあんなに暗くさせるなんて、どんだけの才能だよ!と思いながら助け船を出して私もノムラと会話したりなんだりしているうちに、待望の合コン終了のお時間です!!
ひゃー!終わった終わった!
あー、、今日も不作だったわ。。
えもいわれぬ徒労感を胸に秘めながら、全員で店を出ます。
その日は真冬だったので、居酒屋の店員さんがみんなのコート類を持ってきてくれました。
そのとき事件が。
ノムラのいでたちがおかしかったのです。
な、
なんだこりゃ
いつ買ったんだその革のロングコートは?西部警察か!
どこで買ったの?70年代のパリ?イタリア?(のちにイタリアであることが判明)
そしてそこにハリーポッター的なマフラァ!!
どうした…
どうしたノムラ…
ざわ…ざわ…
強いざわざわ感を感じながら、駅に向かう合コンご一行様。
バニ美と私はノムラくんのいでたちをチラチラ見ながら、歩いておりました。
2人の気持ちは一つ
「早く帰ってこのいでたちについて女子だけで語り合いたい!」
そんなことばかり考えている我々にバチが当たったのでしょうか。
その日はめちゃめちゃ寒くて、強い北風が吹いていたんです。
私&バニ美「さむーい!>_<」
女の子らしく寒がる我々。
と、そのときでした。
バニ美の後ろからすっと手が伸ばされて、、
なななんとあのハリーポッター風マフラァがバニ美の肩にかかってしまった!!
余計なお世話だよ
(ギャアアアー!!)
バニ美は発狂しそうになりながら必死に正気を保っている。
「あ…あり が と 」
さすが師匠。
笑顔と感謝を忘れない姿、私は忘れません。
男性諸君、初対面の女子への優しさはほどほどにね。
《本日の学び》
トレンディな服装の男には気をつけろ
暖めようとしてくるからね。
参考画像。これをボロボロにした感じでした