婚活パーティーのオトコ~前編~
今回は婚活パーティーに初めて参加したときのお話。
3年ほど前でしょうか。合コンや紹介で良い出会いがなくて荒んでいた私は、ついに婚活パーティーなるものに参加してみることにしました。
合コンで出会えるのは最大でも5〜6人。
しかもその会に来ている男性が全員「ナシ」だった場合の3時間は苦痛でしかありません。ただ時間が過ぎるのを待つのみ。
お金もかかるし、何度も合コンをしたら破産しかねません。(実際しかねました。)
婚活パーティーの場合は多くの男性と一気に出会えます。
また多くの人は「真剣に婚活したい」と思っているし、もっともっと効率の良い活動ができるんじゃないか?
そこですぐに調べてみると、ネット婚活上位に出てくるのは「◯クシオ」という会社の婚活パーティー。
ホームページに載っている紹介画像や映像を見る限り、ちょっと胡散臭い雰囲気が漂っています…
よくわからんが、とりあえずこの「◯クシオ」のパーリーに行ってみるか!
我ながら勇気のある女です。
都内にいくつか会場があったんだけど、
今までの街コンなどの経験から、銀座には銀座に土地勘のある人(要は勤めているか住んでいる人ね)、恵比寿には恵比寿に土地勘のある人がくるだろうと踏んで
「東京会場」を選んでみました。
そう、東京駅。
丸の内に勤めるエリートサラリーマン、さあおいでー!!!
当日、期待と不安に襲われながら
「20:20人!大規模婚活パーティー」
に向かいます。
おお、、あの雑居ビルに次々と入っていく適齢期の男女たち!!
受付で年齢確認をされ、会費の3,000円をお支払い。
見ると男性は7,000円払っている。。結構高いのね、男性の会費。
女性陣は気合い十分でした。
みんな髪の毛巻いてふわっとした白系トップスにAラインスカート。とても彼氏がいないようには見えない。
かなりかわいい子や、20代前半の若い子もちらほら…
どいつもこいつもこんな感じ
男性陣は…チラっと見る限り「どうしたんだお前!」みないな変わったオジサンもちらほらいるけど、概ね普通の会社員という佇まい。
会場は、それぞれの女の子が半個室に入りそこに男性が代わる代わる現れる形になっていました。お見合い回転寿司的な自己紹介タイムですね。
就活の面接と同じであります。
私も半個室の奥の席に座ってスタンバってました。
婚活パーティーは、人数が多い場合は1人あたり数分しかお話できないそうで、この会は1人5分でした。
5分じゃ顔と雰囲気しかわからんよな~と思ったが、もうやってみるしかない。
ナナコの準備は万端。
笑顔の練習を一人で行い、男を待ち受けます。(怖いわ)
しかし…なかなか始まらない。
どうやら飛び込みで人が増えてしまったらしい(そんなことはあるのか?)ので少し人数を増やして実施するとアナウンスがありました。
実際には想定していたよりキャンセルが少なかったんだろうなと。
そんなこんなでスタート!男性入室。
男「こんにちはー」
ナナコ「こんにちは!」
男「僕、小林といいます。No.6です。」
ナナコ「私はナナコです。」
自己紹介カードを交換、速読しながら
ご出身は静岡ですかー
部活は水泳部だったんですか!
なんて会話を始めたとき
「ピー!!」
けたたましいブザー音が。
「男性は次のブースに移動してください」
はやっ!!
え?まだ1分くらいしか経ってないよ?
なんだろう、運営のミス?最初遅れた分?
戸惑っているうちに次の男性が現れた。
男「私はNo.7の滝川です!No.7ですよ!」
ナナコ「ナナコです〜」
みんなウザイくらい番号をアピールしてくるな、、
それもそのはず、人数が多い婚活パーティーではいちいち人の名前は覚えられないのだ!
番号が書いてあるメモ用紙に
No.3 不動産 ×
No.4 医者 トライアスロン△
No.5 ×
など職業と、趣味などの特徴と、印象のマルバツをつけるくらいしかできない。
(すごいキモイ人は×のみ)
最終的に提出する「カップルになりたい人シート」には番号を記入するため、番号は重要なのだ。名前より重要なのだ!
よって婚活パーティー常連客になればなるほど、番号を強調してくる。
はっきり言って番号をすごく強調されるのは気持ち悪い。
にしてもブザーのなる間隔が短すぎるような。次の人も、次の次の人も、1分ちょいしか話す時間が与えられない・・
5分って言ってたのにこれじゃご挨拶で終わってしまうではないか~!
人が替わるがわるしすぎて、もう誰が誰だかわかりません。
知らない男と超スピードで自己紹介をし合うことに疲れてきた頃、また男性が現れた。
!!
No.14のその男性はとても精悍な顔立ちをした…身長もすらりと高い…伊達男!!
40代ですが昭和の俳優のように見た目が整っています。
(この人…何で結婚していないんだろ。バツイチ?いやいや、今回は未婚者パーティーだし。性的嗜好に問題があるとか…?)
謎が深まった瞬間、伊達男が口を開きました。
伊達男「こ゛ん゛に゛ち゛は゛!」
(む?)
伊達男「き゛ょう゛は~、はじめ゛て゛バーディ゛ーに゛参加しでみ゛だんでずげど~」
聞き取れない
(…声ガッザガサやないか!!)
そう、伊達男はお声としゃべり方に特徴のある方だったのです。
スピードワゴンのセカオザさんをさらにガッサガサ&舌足らずにした感じ。
なまじ見た目がイケているだけに、このギャップはザンネンすぎる。
わああ全然会話どころじゃねええーーー
続く
≪本日の学び≫
第一印象の良いヤツほど、マイナスのギャップは不利に働く