映画婚活パーティーのオトコ後編〜同じ星に生まれた僕ら〜
こんばんは。
皆様、不安定な天候の中どうお過ごしでしょうか?
わたしは一日中パソコンを見ている仕事をしてまして、毎日眼精疲労と肩こりに悩まされています。
いっつも風呂に入るなりなんなりして誤魔化していたのですが
いよいよ目の痛さと首の痛さが限界に達したため、思い立って近所の安いマッサージ屋に行ったんですね。
そうしたらなんと、担当してくれた子が、ラグビー日本代表って感じの若いガチムチ男子だったのだ!!
SG系
めっちゃ緊張しながら施術を受けました。
が・・
ガチムチ男子が
私の足指をオイルでマッサージしておる…!!!(当たり前)
ガチムチ男子が
私の肩甲骨の間に手刀を差し込んでおる…!!!(当たり前)
私、興奮。
いやー潤ったね。心が。
アニマルセラピーならぬガチムチセラピーだね。
更年期に差し掛かったお姉さまはもちろん、わたしのような将来に不安のあるアラサー独女も若い男にマッサージされたほうが良いと思うんだ。
ぜひおためしあれ。
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<前回までのあらすじ>
男女50対50の大規模「映画コン」に参加した時のこと。 (詳しくはこちら↓)
まずは映画を参加者みんなで観ることに。
なんと隣に座ったオタキング(仮)は自らの体内に笛を仕込むという高等戦術を身につけたオトコだった!
前回のハイライト
恐怖の『鼻ピーピー地獄』から生還したナナコ。いよいよ待望の、映画好き男子50人とのお見合い回転寿司じゃああ〜!!
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待ちに待ったお見合い回転寿司タイム。
50対50ともなると、大きな会場とは言え寿司詰め状態です。ひしめき合うパイプ椅子と映画好き男女たち!!
マサヨと隣り合って座りスタンバイしていると、向かいには参加者の映画好きオトコ。
「さーてゴングを鳴らせ〜!やってやるぞやってやるぞ。」
アニマル浜口並みのやる気で待っているが・・なかなか開始しない。
どうやら婚活パーティーのスタッフがイベントに慣れていなく、段取りについて話し合い中。
おいおいおい、ユーたち当日の流れについては打ち合わせしたの?リハとかしてないわけ?
運営にイライラしながら待つこと10分。
「ジャーン!」
ついに鳴り響く鐘の音。お見合い回転寿司スタートです!
ナナコ「こんにちはー」
映画男A「こんにちは・・」
こ、これは
映画好きそうなインドア男子!!
映画オトコAのいでたちは長めの黒髪に黒縁メガネ、茶色いシャツに黒のカーディガン、黒目の細身パンツにキレイめスニーカー。
腕にはノーブランドの革ベルトの時計。あとなんかたくさん荷物が入りそうなトートバッグ。
HAREとかで買っていると思われ
映画オトコA「僕は映画が大好きで、あ、普段はこういう大きな映画館じゃなく単館しかいかないんだよね」
ナナコ「たんかんですか・・」←後にいわゆるミニシアターなどのことだとわかる
映画オトコA「週に…そうだな、5本は観るようにしてるよ」
ナナコ「(お、おう。。)へー!たくさん観てますね!」
その後もとにかく、自分がいかに映画を見ているかというアピールが続く。
3分ほどで次の男性にバトンタッチ。
映画オトコB現る!オトコAは私の次の席に座っているマサヨと話し始めています。
次に目の前に座った映画オトコBのいでたちは黒髪、ハット、黒縁メガネ、白いシャツに黒カーディガン、黒いパンツ、革靴、あとなんかたくさん荷物が入りそうなボディバッグ。
ねえそのでかいバッグには何が入ってるんですか
映画オトコB「さっきの映画どう思いました?」
ナナコ「(鼻ピーピーしか覚えてまへんがな。)えーと、途中までどうなることかと思いましたけど、なんだかんだあの二人はずっと愛し合ってたんだな〜ってことがわかりました〜♪」
映画オトコB「そうだね〜なかなか良い映画だったね。所々にね、60〜70年代に流行った◯◯(映画名)とか△△(映画名)とかのオマージュがでてきて笑っちゃったよね」
ナナコ「(◯◯も△△も知らん・・)へ、へー!Bさんは本当に映画に詳しいんですね」
映画男B「いやいや、このくらい常識だよ〜」
ヤバい・・
さっきの人も映画好きアピールしてきたけど、この人たちは本当にコアな映画ファンのようだ。
『俺はハリウッドの流行ってる映画とか評価しないぜ!』的な。
マサヨは多少映画に詳しかった気がするが、私は全っ然詳しくない。好きな映画は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」か「刑事コロンボシリーズ」ですよ。大丈夫ですか。
ドーーーク!!
うちのカミさんがね
…こんな私が参加してたら、バカにされちゃうんだろうか。
代わる代わる現れる初対面の男性と、特に詳しくもない映画トークを繰り広げなければならない苦行。
映画オトコD「こんにちは・・」
ナナコ「こんにちはー!」
映画オトコDは黒髪、黒縁メガネ、白シャツの上にグレーのニット、黒いパンツ、キレイめスニーカー、あとトートバッグ。
またカバンでかいし
ここで、私はあることに気づく。
(あれ?この人さっきも話さなかったっけ?)
そこで斜め前にいるさっき話した映画オトコAを確認。
似ているがよく見ると別人である。
これはA
映画オトコB、Cも確認。
似ているがよく見ると別人である。
BとC
・・・
こ、こいつら
全〜員同じようなテイストの服着て同じようなメガネじゃないか!
見分けがつかない
みなさん学生時代は写真部とか、吹奏楽部とか、運動でも卓球部とか、そういうあまり陽の当らないクラブに所属していたにちがいない。
そして
ゼッッタイサッカー部のキャプテンやってたとか、大学でテニサーという名の飲みサーに入って幹部になったりしたヤツはいない!(断言)
にしても次の映画オトコEも映画オトコFも、みんなそっくりである。
なぜ?
なぜみんな黒縁(しかも縁太め)メガネに茶色とかグレーのような暗い色の服着てHAREで売ってそうなカーデ羽織って黒いパンツ履いてデカめのバッグ持ってんの?
今日はそういう服装がドレスコードなの?
もう誰が誰だか全くわからないじゃないか!
ピッコロなのかネイルなのか
しかも彼ら、しゃべり方も
・静かで声を張らない穏やか系
・だけど映画の話になると急に声を張り出す
という全く同じ系統。
見分けのつかない人々と連続でお見合いをしていくうちに
「アレ?無限ループ?」みたいな変なテンションになってきてしまった。
やばいやばい、目の前のオトコとの会話に集中しなければ。
映画オトコG「僕が最近観た映画は◯◯(スプラッタ映画)なんだけど、
ナナコさんは最近何を観たんですか?」
(ヤバい・・)
ナナコ「え!えーと・・インターステラーですかね」
映画オトコG「え。あー僕も観たよ、一応観ておかなきゃと思って観たけど。あのラストの表現ってさ〜」
かろうじて、最近の映画を観ていたナナコ。
しかし「インターステラー」はどうやらメジャーすぎて映画ファン的には凡庸な答えだったようだ。あまり食いつかれなかった。
しかも、オトコGが話している演出の細かい部分などは興味がなく全く覚えていなかったので話についていけない。
※余談※
私はインターステラーを観た後宇宙熱に火がついてしまい、宇宙の成り立ちについての本を読み漁った。その結果、映画の内容はすっかり忘れてしまったのだ。
よってその時オトコGに話せる事は「暗黒物質とは」「5次元とは」とかそのくらいしかなかったのである。
この本おすすめ↓
「ジャーン」
鐘がなり、次の人に交代。良かった。あと数秒鐘の音が遅かったら「スーパーカミオカンデ」の話をしてしまうところだった。
映画オトコGは隣に移動しマサヨと会話しはじめました。
映画オトコG「僕が最近観た映画は◯◯(スプラッタ映画)なんだけど、、マサヨさんは最近何を観たんですか?」
(お!私と全く同じことをマサヨに聞いてるじゃん!
マサヨ、最近何の映画観たんだろ。多分おしゃれなやつ観てるんじゃないかな〜)
こっそり聞いていると
マサヨ「えーと・・最近あまり観てなくて・・」
(お〜?及び腰だなマサヨ。バーンと言ってやれ!)
映画オトコG「え、じゃあ最後に観たのはー?ね、教えてよ」
口ごもるマサヨ。
マサヨ「ホ、、
ホビットです」
映画男G「・・」
ナナコ「・・」
かわいいのだが不発
どうやら我々は来る婚活パーティーを完全に間違えたようでした。
その後運営のミスで時間が足りなくなり、
15人ほどのナメック星人映画オトコと会話したところで終了…
マサヨと私は近くの居酒屋(日本海)に行ってヤケ酒したのでありました。
完
《本日の学び》
黒縁メガネ文化部男子フェチの女性は迷わず映画婚活を始めるべし