外資系コンサルのオトコと6人の婚活戦士〜後編〜
こんにちは、ナナムラナナコです。
前回はてブ読者様500人突破の報告をしようと思って記事をアップしたところ
「結婚したのかと思った」 といろんな方から言われてしまった。。
すみません、全くその予定も予兆もございません!!
まだまだみんなと一緒に婚活し続けるよっ(そろそろ卒業しろという声が聞こえてくるが)
〜前回までのあらすじ〜
某大手外資系コンサルティングファームの方々と合コンすることになったナナムラ。
開始時間はまさかの21時半!遅すぎる。
相手は多忙だから仕方ないのだろうか。
婚活にピッタリな、シフォンブラウスにフレアスカート、ハーフアップの髪型で参加したのだが、なんと参加女性全員と服装が被るという恥ずかしすぎる事態に!
婚活服美熟女戦士!アラサームーン!!
そんなこんなで合コンがスタートしたものの、男性は幹事1人しか来ていない。
果たして、伝統的な婚活ユニフォームに身を包んだ戦士ナナコはコンサル男と仲を深めることができるのか!?
前編はこちら↓
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合コンは中盤戦。
開始時間が遅かっったため、誰が誰だかわからない自己紹介をさっさと済ませ、急いで飲み食いをしている間に時間は22時になってしまった。
幹事の小山さんの周りに、同じような服着た女性が6人。
・・・ええと、これは本当にセーラームーンとタキシード仮面的な構図?
ごめん私ゲームの記憶しかないんだわ
いや、もはや「小山竜人25」のハーレム♡フェスタじゃないか?私は第6夫人になるということか?
再掲
女性A「小山さん、他の男性っていつ頃到着するんですか?」
小山竜人25「えーと、、あ、今会社を出てタクシーで向かってるみたい!」
女性陣「・・・」
なんだか帰りたくなってきた。
もうあたしゃおねむの時間だよ。
22時半、眠気が限界になったときに、やっと他の参加者が現れた。
男性A「ごめんなさーい!遅くなりました〜!!」
男性B「おっ小山さん一人じゃないですか!(笑)女子に囲まれてるじゃーん」
寝そうになってた
『一人じゃないですか(笑)』じゃない。一人で場を持たせた小山の気持ちも考えろ。
この時間から一体どうするつもりなんだ。
ぞろぞろと男性達が5名、席につく。
男性C「加納さんはそちらへ!」
男性D「ありがとう」
加納と呼ばれた男は、女の子に囲まれた上座へ通される。
よく見ると、30代前半が多いこの合コンにおいて、加納さんは一人だけおそらく40代中盤。紛れもないミドル感を漂わせた存在であった。
ミドル感・・
22時半にして、6:6の人数が揃いやっと合コンらしい状態になった。
全員「カンパーーイ!!」
乾杯して早々、また意味がわからないくらい超スピードの自己紹介を始める。
男性陣は幹事の人が言っていた通り、全員同じコンサルティングファームの男性だという言う。
そして先ほどのミドル「加納氏」も戸籍真っ白な独身であるとのこと。
合コンなのだがら男女入り混じってキャッキャウフフと会話をすると思いきや、あまりそういう雰囲気にならない。
男性B「加納さん、時計見せてくださいよ!」
男性C「あーー見せてくださいー!」
女性B「え?なんですか〜?」
男性B「加納さんの時計、すごいんだぜ!」
スッと時計を見せる加納。
絆創膏ではない
全員「おおーー」
つけていたのは、おフランクのおミュラー!!
しかも多分高いやつ!!
加納さんのは本物でした
男性D「いやーすごいっす俺もフランクミュラー持ちたいっす〜」
男性C「これめっちゃ高いっすよね?」
加納「いやいや、、、でもこのタイプはね(以下時計語り)」
照れつつも熱く時計について語る加納さん。時計がお好きなご様子。
女性陣「す、すごーい」
これは、お金持ちと遭遇した時によくある「すごーい」しか言えない展開ではないか。
例↓
男性A「みんな、加納さんってすごいんだよ。俺らの上司だからね(笑)」
男性C「そうそう、エラいんだから」
女性陣「へーーえすごーい」
加納「いやいや・・そんな全然エラくないよ」
その後もずっと続く「時計」の話と「加納さんはエラい」という話。
合コンだというのに女性に興味を示さない男性陣。
ナナムラ「(この人達って彼女いるんじゃないか・・?いや、むしろ既婚者混じってるんじゃないか?)」
察しの良い私は、彼女または妻がいるオーラをピンと感じ取ってしまう。
いや、他の女性陣も薄々感づいているはずだ。
これは・・
まさか・・
単なる「加納さんヨイショ会」なんじゃ・・
さながらキャバクラである
そう、これは合コンの皮を被った単なるヨイショ飲み会だったのだ。
男性陣が全員同じ会社の同僚である場合、大抵「一番先輩」または「エラい人」は合コンであっても上座に座らせられる。
さすがはみんなサラリーマンである。
彼らにとっては合コンの場も仕事の延長だったりするのだ。
男性幹事の気配りが甘いと、社長なのに下座に座ってビールの追加発注をさせちゃってたりする場合もある(マルちゃん!君だよ!)。
まあこちらは誰がエラいとか関係ないからどうでも良いんだけどさ・・
そして、稀に起こるのがこの「合コンを使った先輩ヨイショ会」である。
彼らは合コンで彼女を探しに来ているのではない。
先輩(大抵おじさん)を一緒に持ち上げてくれる安上がりなキャバ嬢として合コン相手を使うのである。
こんにゃろー!
金払ってキャバクラ行きやがれー!!
こちとら100%モテ服で気合入れて揃ってんだぞ!!
何がヨイショだ、お前らはガンバと仲間達か!
今の私だったら確実にイラついていると思う。
しかし何度も言うが当時の私はピュアだったため「こんな合コンもあるもんかな?」と呑気な気持ちでいた。ああ、ピュアな頃に戻りたい・・
合コンという名のヨイショ会が続く中、全員が揃ってから30分経過。
時間は23時。
ここで驚くべき出来事が起きた。
急にすっくと立ち上がった男性C。トイレかな?と思って道をあける。
女性陣「?」
男性C「悪い!これから戻って仕事しなきゃならないんだ。戻ります!」
急いでコートを来て、去っていく。
幹事小山「おー!おつかれ!」
心なしか目に諦めの色が
・・え??
あっけにとられる女性陣。
他の男性はみんな当たり前のように「ガンバレー」などと言って見送っている。
男性Cが23時に離脱。
滞在時間は30分。
しかもヨイショしかしていない。
この男性Cの滞在時間は、私の長年の合コン経験で最も短かったものの一つであると言えよう。
男性Cよ、何しに合コンに来たんだ!
加納先輩をヨイショするためだけに来たのか?
そしてタクシーで会社に戻って朝まで仕事するのか?
そこまでしてこの加納さんは、良い気分になってもらいたい相手なのか?
なんだか男性Cがかわいそうに思えてきた。
これが超多忙なコンサル男子か。。
その後も「加納さんの時計」「加納さんスゴイ」「加納さんエラい」という話を存分に聞き、終電の時間になったためバタバタと合コンは終了した。
これが、外資系コンサルの男性との合コンであった。
もちろん加納さん含め誰かと女性陣がイイカンジになることはなかった。
〜後日談〜
この会社に勤める先輩がいるのだが、後日この話をしたところすごい勢いで謝られた。
「本当に変なイメージを与えてしまった!すまん!みんながそういう人たちなわけではないから!」
とのこと。
しかし飲み会を途中で抜けて会社に戻る、という人に関しては「わかる」と言っていた。恐ろしいことだ。
《本日の学び》
合コンを接待やヨイショ会に使う男がいるぞ!