年下のオトコ〜鈍行列車なアイツ〜
まず、九州で起きた地震に伴う災害に遭われた方に心からお見舞い申し上げます。亡くなられた方、そのご家族には何と申し上げて良いか…ご冥福をお祈りします。
1日も早く普段の生活に戻れるよう、祈るばかりです。
このブログは通常通り、いつものバカな内容でアップします!少しでも笑っていただけますと幸いです。
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こんばんは!
ゴールデンウィークの予定がなさ過ぎてお遍路さまでもしようかと思い始めている、婚活修験者ナナムラナナコです。
煩悩と妄想を叩き潰すための修行に出たいなと思っています。いや、むしろ解脱したいです。
…最近本気で、最終的に私は仏門に入ってしまうのではないかと思い始めました。このブログの最終回が「出家します」だったら笑えますね。(え、笑えない?)
さて、今回紹介するのは20代の男の子でございます。我々のような微熟女から見ると20代の男性ってすごくジェネレーションギャップを感じたり、我々の思う常識が通じないことがあったりと驚きの連続ですよね。
まあ今回の話はジェネレーション以前の問題でなのですが…
サクッとした内容ですのでお楽しみください〜
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某鉄道会社に勤めるトモキくん(28)と会ったときのこと。
私とトモキくんは、婚活アプリで知り合い何度かメッセージを交換していた。
彼はメール上はとても話しやすく、会話のキャッチボールがスムーズだなあという印象であった。
2人でご飯に行くことになり、当日。
いざ本人に会ってみるとなかなかのイケメン!山登りが趣味な爽やかくんであった。
モテそう
思わず恐縮のナナコ。こ、これは…若い上にイケメンだぞ…
イケメン怖いイケメン怖い。
期待を下回る見た目だとがっかりするくせに、期待を上回るイケメンだとビビっちゃうなんてとんだワガママBBAだぜ。
では予約していた定食屋に向かいます。
道すがら、アプリ上では饒舌だったトモキくんが何も話そうとしない。私が話を振ってもわかっているのかいないのか「うーん」みたいな曖昧な相槌をうってくる。
ナナコ「(・・・大丈夫かな?緊張しているのかな?それとも私が思った以上にババアだからテンション下がってんのかな?)」
なんとなーく嫌な予感。
そんなこんなでおしゃれな定食屋に到着。席に着いた私たちはメニューを見はじめます。
ここで初めて、トモキくんがはっきりと声を発しました。
トモキ「 ナ ナ コ さ ん 〜
キ ラ イ な た べ も の 〜
あ り ま す か 〜 ? 」
え?今なんて?
ナナコ「??」
・・・(5秒の沈黙)
トモキ「と く に な い で す か 〜 ?」
お そ い
・・あまりの喋りの遅さにびっくりしてしまった。
私の驚く様子に気がついた彼は、こう言った。
トモキ「 えーと 、
僕 〜
し ゃ べ る の ゆ っ く り だ っ て 言 わ れ る ん で す よ ね ー 」
こ、これは。『ワンテンポ遅い』というレベルではなく本当に遅い。
瀬川瑛子の3倍遅い。
そりゃ周りの人に指摘されるよね!!
でもすっごい早口でまくし立てられるよりはいいか・・
ナナコ「そうですね!けっこうゆっくりですね。でも、大丈夫ですよ」
とりあえずこう言ってあげるしかない。
トモキ「 ぼ く は 〜
こ れ に し よ う か な ー
ど う し よ う か な ー 」
ナナコ「・・・」
しゃべりだけではなくメニューを選ぶのもかなり時間がかかる。10分くらいずーっと選んでいる。
落ち着け。
ここは沖縄なんだ。
彼は皇室の人間なんだ。
いや、私の目の前にいるのは山口もえなんだ。
そう自分に言い聞かせ、彼のスローペースが気にならないように努めることにした。
想像だ!想像するんだ!
そのとき、頼んだ定食が出てきた!ありがとう!これで間が持つ。
よし、ご飯を楽しむぞ!我々はおしゃれ和食屋のおしゃれ定食を食べ始めた。
もぐもぐ…
・・あのー、トモキくん。
ご飯食べるのも遅いんかい!!
私の90歳のおじいちゃんみたいなスピードだYO!
トモキ「ご 飯 食 べ る の も
い つ も 時 間 以 内 に
終 わ ら な く て ・・へへっ」
へへっ(^ω^)て。自覚はあるんだね。
詳しく突っ込むと、子供の頃は昼休みに入っても食べ終わらず一人でごはんと向き合う、そんな子供だったらしい。
・・お姉さんちょっとかわいそうになってきたわ
私はごはんを超スピードで食べる男性としか付き合ったことがない。そもそも私は男兄弟のなかで育ったため、普通の女子より食べるのが早めである。(早く食べないとおかずがなくなるという恐怖心!)
そして男性といえばカレーは飲み物、牛丼はおやつ、ステーキリベラ、ラーメン二郎、そんなイメージを持っていた。
トモキくんのこの「皇室食い」(今命名)は初めてのケースである。
女の子には結構こういうタイプがいるんだけど男性には珍しい。いや、私があまり遭遇していないだけか…
こんなペースで、仕事中はどうしているんだろうか。
トモキ「仕 事 中 は 〜
無 理 し て 早 め に 話 し て い ま す ー
で も イ ラ イ ラ さ れ ま す ね 〜 笑」
そ、そうですよね。
私でこんなに会話困難になってるんだから、会社のおじさん達には相当イライラされていることだろう。
このブログを読んでくれているみなさんに言っておきますと、
これは文字で書いているからなんとなくスムーズに会話をしているように見えますが喋りが遅いだけではなく全てがゆっくりなんですよ!
会話の間には放送事故かってくらいのかなりの沈黙をはさんでいます!
うーむ、これではテンポが合わなすぎて会話が成り立たない。このあとの会話はチャットでしたほうがいいんじゃないかと思ったその時
トモキくん、もうご飯を食べる手も止まりぼーーーーっとしている。
。。。
あのー。
どうしたのかな?未確認飛行物体でも見つけたのかな?
彼のあまりにぼんやりしているので、私は心配になった。呂律が回らなかったり判断が鈍ったりするのは脳こうそくの予兆ですよ⁈
ナナコ「だ、、大丈夫ですか?」
するとトモキくんはすーっと私に目線を戻し、言った。
トモキ「だ い じ ょ う ぶ」
だいじょばないな。やばいよ、これ。
すると彼は謎の言い訳。
トモキ「岩 手 の 人 は
し ゃ べ る の 遅 い ん で す よ 〜」
そうだよねトモキくんは東北地方は岩手の出身だよね、そうそう岩手はのどかだからね、小岩井農場が有名だよね、ソフトクリーム美味しいよね。
そりゃゆっっくりになるわ・・(千昌夫を想像中)
って嘘つくんじゃねー!!
千昌夫だって普通にしゃべってるわー!
心の中で一通りノリツッコミを終わらせ、我に返ったナナコ。
ふと彼が「鉄道会社勤務」だということが気になってきた。
今は内勤になったらしいけど、入社から数年は駅にいて指示したりすることもあったらしい。。
仕事に支障はなかったのだろうか・・?
パッと動かなきゃいけないときもあるよね?
これでよく時刻通りに運行したな!!
想像すればするほど、トモキくんのような人がホームで電車をさばいてたかと思うと怖くなってきた。
その後も我々は会話がかみ合わないまま、ゆーーっくりごはんを食べてゆーーっくりお酒を飲み干し、帰りました。
《本日の学び》
会話のテンポの相性は割と大事