婚活怪奇ファイル〜お食事編〜「ファスティングなオトコ」
こんばんは。
夏休み中の暴飲暴食が祟ったか、お腹壊し中のナナムラナナコです。
さて、そんなナナムラがお送りするのは「婚活怪奇ファイルーお食事編ー」でございます。
合コンやデートなど、婚活女子にはお食事のお誘いが絶えないものですが、知らない人や関係の薄い人とのお食事って結構リスキー。
もちろん楽しいお食事会も多いのですが、運悪くトラウマ体験や不思議体験に遭遇するすることも。
そんな私の「怪奇ファイル」のなかから何回かに渡ってお送りしていきます。
「てーんーしーのよーっおな〜♪
あーくーまーのえーがっお〜〜♪
こーのまーちに〜あふれてぇ〜いーるよぉ〜〜♪」
近藤真彦のミッドナイト・シャッフルを聴きなら、お読みください。
どうぞ!
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数年前のお話。
私は友人に紹介してもらった「田端さん(仮名)」という男性と、イタリアンに行くことになった。
田端さんは、某企業で会計士をしている少し堅い感じの32歳。
見た目は清潔感があり爽やかなため初めて会った時には「この人モテるんじゃないかなー?」と思っていた。
で、この日は2回目。初の2人きりである。
とある駅に集合し、田端さんが予約してくれたイタリアンレストランに向かう。
道中、田端さんは何となく様子がおかしかった。キョロキョロソワソワと挙動不審なのだ。
職質受けちゃいますよ?
ナナコ「今日のお店見てみました〜!」
事前に食べログのURLを送ってくれていたのだ。できる男田端。
ナナコ「すごく素敵なお店ですね!予約してくださってありがとうございます〜」
会話がないので、とりあえずお礼&お店を褒めてみる。
田端「は、はい・・」
ナナコ「田端さん行ったことあるんですか?」
田端「・・ありません・・」
怒られてるみたい
口数が少なく消え入りそうな声。
聞こえない。。
この人こんなにシャイボーイだったかしら。紹介してもらった時は喋っていたけどな?
不審に思いながらも店に到着。
田端さんはコース料理を頼んでくれていた。
”料理が決められない病”の私には非常にありがたい!
飲み物と料理が出始め、私たちはお互いの仕事の話や趣味の話(いわゆるダンジョの探り合いの話ね)をし始める。
そのお店のイタリアンはとても美味しく、私はお話もそこそこ出てきた前菜にガッついた。
ナナコ「おいしいですね!なんだろうこれ、このゼリーみたいなやつ何が入ってるんですかね?」
田端「はい・・」
興奮してテンションアゲアゲで話しかけたのだが、全く盛り上がらない!
男「ねーなんでしょうね?ジュンサイじゃないですかね?」
女「ジュンサイなわけないでしょう!イタリアンなんだから!」
男「アハハそうかー」
女「ウフフ・・」
みたいな会話を期待していたのだが「はい」しか返してくれない。なんたる無口。
仕方ないので食べ物に集中する。
私は出てきた料理を「わーお!」とか「おいちーい♡」とか気持ち悪い歓声をあげながら次々と口に運んでいった。
我ながら食レポできるんじゃないかというハイテンションだ。
しかしやはり、田端さんは何も言わない。
・・・
しばらく経って、ちらりと田端さんを見てみるとあることに気がついた。
あ。
ワイングラスを持つ手が震えている!!
めっちゃガタガタ言ってる
その手の震えは凄まじく、志村けんが演じるおばあちゃんかってくらいだ。
志村けん天才
揺れる、揺れるよ!テーブルが揺れているよ!
皿を見ると、これまた入院中のおばあちゃんかってくらい箸が進んでいない。
うちのばあちゃんだってもっと食べるわ!
上:田端 下:ナナムラ
どうしたタバティー!
これは聞いてあげたほうが良いのかもしれない。
ナナコ「田端さんあんまり食べませんね〜?」
田端「え、ええ」
汗をかきながら、小さい声で答える田端。
これもしかしてお腹痛いんじゃないか?
わかるよ、OPPの時ってご飯食べてる場合じゃないよね。お腹急降下だよね。
ナナコ「体調悪いとかですか?大丈夫ですか?」
田端「だ、大丈夫です!」
そう言ってタバティーはフォークで肉の端っこの切れ端を口に入れる。
おいしくなさそう
・・・
具合悪いんじゃないのか?
・・・
あーそうか!
わかった!
緊張してるんだ!
後から人づてに聞いたのだが、私の予想は当たっていた。
この時タバティーはとんでもなく緊張していたらしい。
アワワワワワ
女性と2人で食事するのが、数年ぶりだったらしいのだ。
彼の緊張に気がついたものの、私にはこれ以上どうすることもできない。
しかし。
私との食事でそんなに緊張するか?
ナナコ「(よく見なよ!君の正面にいるのはナナムラだよ?ミランダ・カーとかジャネットジャクソンじゃないんだよ?)」
どうやら田端さんは私と会っているから緊張しているというわけではなく
”女性と2人きりでディナーしている自分”
にアガってしまっているようだった。
仮に私が宜保愛子や鈴木その子であっても同じだったろう(むしろ悪化するわ)。
あまりの震えと汗に、見ているほうが食欲を失いそうだ。
結局彼は、ガタガタと震える手でワイングラスとフォークを扱い、途中で手元が狂ってフォークを落とし私をビビらせたりしながらも、ワイン1杯とほんの少しの前菜と肉を食べただけで終わった。
ビビるからやめてくれ
そう。ほとんど食べていないのだ。
・・断食?
・・ファスティングダイエット?
・・ていうか実はこの人、南雲医師?
32歳じゃなく60歳なんじゃ。。※広告ではありません。
色々な思いが交錯したが、 とりあえず彼は「私が可愛すぎて緊張している」と思うことにした(勝手に)。
それにしても残しすぎだ。
皿を下げる店員さんも、申し訳なさそうに声をかけてくる。
店員「お口にあいませんでしたでしょうか・・?」
田端「い、いえ・・」
ナナコ「(店員さん!違うんです!この子は私の可愛さに緊張しているだけなんです!)」
彼にとってフルコースは厳しい選択だったようだ。
《本日の学び》
緊張して食べられなくなる人は、コース料理を食べにいくべからず。
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