女子大生ナナコの冒険(4)ホストクラブ潜入の巻ー後編ー
こんばんは。ナナムラナナコです。
なんと、今回で50記事目となりましたー!
ワーワー!!ありがとうございます。
きっとこれまでに100人はオトコの方々を紹介できたんじゃないかと思います。数えてないけど。
こんな誰にも見せないのに作っている同人誌のような内容のブログですが、読んでくださっている奇特な方がいるようで大変光栄に思っています。
今後もネタが続く限り更新していきますので、宜しくお願いします!
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さて、二回に渡ってお送りしてきたこの「ホストクラブ潜入の巻」ですがついに後編です。ここからホストっぽいホストが出てきますよー!
前編中編はこちら↓
ではご覧ください。
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「ドン!」
大きな音を立てて私の目の前に座った男が一人。
こ、、これは・・
高知東生風イケメン・・!
ついにホストらしいホスト現る!!(高知東生さんすみません)
しかし、この人。
・・・
態度悪いなあ。めちゃめちゃ不遜な感じ。
胸元を第3ボタンくらいまで開け、金ネックレスをピカピカ光らせた明らかな元ヤンである。
高知東生風ホスト「俺、コウジ」
名刺を投げるように置き、コウジはまるでゴミを見るような目で私を見つめた。
ええたしかにゴミですよ
いやーん☆そんな目で見つめられたら好きになっちゃ・・う・・
わけねえだろうがー!!!
やめろこんにゃろーそういう趣味はねえぞ!
コウジ「名前は?」
ナナコ「ナナコです。」
コウジ「ふーん。俺、ここのナンバー2だから」
ナナコ「そうなんですか!(ナ、ナンバー2現る!!!)」
高ランクのホストに会うことができ、私は心の中で歓喜した。レアモンスターに遭遇できた勇者のように喜びに打ち震えた。
経験値1万。早く倒さないと逃げられる。
これが・・ナンバー2・・態度は悪いがナンバー2。
たしかにイケメンである。ワイルドで色気のあるオーラを出しているし。
しかし、
しかしだな。
コウジ「お前さあ〜」
ナナコ「・・(イラッ)」
い き な り タ メ 口 か
これはあれだ、いわゆるオラオラ系ってことですね。強気な態度に「キャーッ男らしい!」ってなっちゃうあれですね?
言っておくが私は攻撃的な男性は嫌いじゃない。
彼氏に「本当にお前はダメな奴だな」とか言われるのはむしろ好きである。(え?)
しかし、ここはホストクラブ。そして私たちは初対面だ。
コウジ「お前なんで来ようと思ったわけ?」
ナナコ「(・・・イライライライラ)」
ナンバー2さん。
「失礼」と「オラオラ」を混同していませんかね?
初対面の方にタメ口でお前呼ばわりされる覚えはありませんけど!ナンバー2が聞いて呆れるわ!
客商売やってる自覚あんのかこの野郎!!善文を見習えー!
再掲(え、いらない?)
心の中を暴言が巡ります。
とにかく初対面で失礼なこと言ってくる人は嫌いなので、オラオラプレイを全く楽しめなかった。ナナコは完全に心を閉ざしてしまった!
たしかに何しに来たんだ?って思うよね
そして会話時間は終了し、ナンバー2は去っていったのだった。
イライライラ・・
そこへ、私をホストクラブにつれてきた友人「まっすー」が戻って来た。
まっすー「ふー疲れたー!一周回ってきたけど、どうだった?お気に入りのホストとは出会えた?」
ナナコ「みんなおもしろかったけど、ナンバー2の人がムカついた」
まっすー「ああ、あの人はああいう売り方だからね 笑」
ナナコ「初対面なのに超失礼だったんだけど!」
まっすー「まあまあまあ・・ちょっと声を小さくね・・」
まっすーは下っ端であるため、ナンバー2に非常に気を遣っていました。できる男である。
ここでふと私は気がついた。まだナンバー1を見ていないじゃないか!
ナナコ「ナンバー1は回ってこないの?」
まっすー「ナンバー1はご指名たくさん入ってるからね。ほら見てあの人だよ」
ナナコ「え、どこ・・・あ!!」
まっすーが指差した遠くのほうの席に、光り輝くイケメンがいた。
画力の限界・・
いたーーー!!
ナンバー1っぽい!!
まっすー「かっこいいだろ?聖斗サンっていうんだ。あの3人のお客さんが指名してて、そこを行ったり来たりしてるんだ」
聖斗サン・・名前はクッソ厨二だがたしかにかっこいい。
整った顔、真っ青な瞳(カラコン)にクールな眼差し、邪魔そうな前髪。すべてがキマっていらっしゃる。お客さんの目がハートになるのもわかる気がするよ。
しかし聖斗サンはどこかで見たような顔だ。ビジュアル系ロックバンドというかなんというか。
うーん
GACKT?
hyde?
由貴香織里先生の漫画に出てくる人?
懐かしの天使禁猟区
いや違う。もっともっとツルっとして作り物みたいな感じ・・
あ!わかった!
クラウドとスコール混ぜた感じ!
クラウドと
クックック・・黒マテリア
スコールを
・・踊れないんだ
混ぜた感じ!
これで意味が伝わる人はどれだけいるのか。
もうFF10の主人公は聖斗さんでいいじゃんと思った。(ティーダのことも、時々でいいから、思い出してください!)
↑このネタも誰がわかるのか・・
野村哲也氏がキャラデザしたかのように整ったお顔をした聖斗さんは、さすがナンバー1。毎日複数人のお客さんに指名される超売れっ子なのであった。そしてお客さんの間を行ったり来たりしている。
お客さんは皆、聖斗さんが来ると目がハートになった。恐るべし美形ホスト!
オラオラ系ナンバー2といい、王子様系ナンバー1といい、私はやっとホストっぽいホストを見ることができた。大満足である。
気がつくと時間は朝の4時半。そろそろ閉店時間が近づいてきた。
まっすーは私の横でくつろいでいる。
おいお前!一応客だぞ!(お金払ってないけど)
ナナコ「もう閉店っぽいね。帰っていいの?」
まっすー「あ、最後に歌があって終わるから待って」
ナナコ「うた・・?」
どういうことだ。ホストクラブジェネシスのテーマソングでも歌うんだろうか。
すると、店内の明かりが消え全体が薄暗くなった。
そしてナンバー1にスポットライトが当たる。
あ!
スチャ
聖斗サン、サングラス着用です!!
完全にクラウド化
そして音楽が流れる。
正面のTVモニターに映し出されたのは
時代を感じる
GLAYの名曲・・!!
そう。このホストクラブジェネシスは、閉店時にNo.1がカラオケを歌うしきたりなのであった。
そして歌い出した聖斗サン。
歌声は、微妙!普通のカラオケである。
しかし隣にいるお客さんその1(おそらく一番の太客)そして店内にいるその2、その3も全員うっとりした表情で聖斗サンの「ずっと2人で・・」を聴いている。
なんだこの図は
ヤバい。ヤバいよ。
面白すぎる。
笑いが堪えられない。
ごめんまっすー。爆笑だよ。
オラオラ系ホストと話して荒んだ心は、GLAYの名曲のおかげですっかり癒されたのであった。
こうして、歌舞伎町の夜は明けていった・・
《本日の学び》
初対面でオラオラすると、イラッとする女がいるので注意だよ!