疑わしいオトコとのお散歩デート〜前編〜
こんばんは。
今回はぽっちゃりメン「マルちゃん」とデートしたお話について書きます。
マルちゃんは共通の友達が開いた飲み会で知り合った男性。(30代前半慶應卒大企業勤めの高物件)
そもそも出会った飲み会の前に「マルちゃんという結構ぽっちゃりしている人が来るよ」と聞いていた私。
会ったらまぁーまごう事なきぽっちゃり系でございました。
彼について説明すると、まず
体重100キロ
(本人は9■キロと主張してますが、知らねえよ!100キロだろ!)
そして、顔面が真ん中に寄っていて濃い顔のイケメン(?)である。
すぐドヤ顔してくる
クロマティ高校に出てきそうな感じです。
これを本人に言ったら「ありがとう!」と言われました。ようわからん。
マルちゃんはここ数年彼女がいなく、これから婚活市場に殴り込みをかけたいとのことで
私と出会った飲み会にも水野敬也氏の名著「LOVE理論」を読み込んで来るという気合いの入れよう。
(私は男性に「モテたいんだよね」と相談されたときは、迷わずこの本を推奨しています。)
しかし、せっかくモテのバイブル「LOVE理論」を読み込んできたくせに
彼は「うわっつらKINDNESS理論」や「大変じゃない?理論」などの初歩的な理論すら使いこなせていない状態!!※
事例1:取り分けができない
おい、私の分は?
事例2:いらん気遣い
暑そうですけど・・・
これは。前途多難である。
しかし、やる気はあるらしいのです。
・・よしわかった!共に頑張ろうじゃないか!
目標が合致する我々は意気投合。まずは合コンの打ち合わせと称したデートをすることになりました。
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〜後日〜
待ち合わせは原宿。17時。
「散歩するから歩きやすい格好で来てね」と事前にメールをもらっていた。
(散歩…代々木公園あたりを少し歩くのかな?)
と思いつつわからないので一応ヒールのない靴で向かう私。
マルちゃんが集合地点に現れ、デートスタート!
お散歩しながら、彼は趣味の音楽の話をし始めます。
マルちゃん「50年代の音楽はさ」
マルちゃん「◯◯のルーツはね」
ナナコ「はあ・・」
…マニアックである。
彼のコアな音楽話を「はあ」とか「へえー」とか聞き流しながら、ひたすら歩く私たち。
どうやら公園などではなく、外苑前などおしゃれタウンや住宅地を通っているようだ。
(これ、どこまで歩くんだろ…)
ずんずん歩くもののいっこうにゴールが見える気がしない。かなり疲労を感じてきた頃、マルちゃんが言った。
マルちゃん「今日の夜は新宿三丁目の串揚げ屋だから、そこまで行こう〜」
?
え??
そこまで歩くわけ?
たかだか20〜30分のお散歩だと思ってたわ?
もう1時間近く歩いてますけど。(しかも結構なスピードで)
そりゃお散歩好きって言いましたけどね、これは歩きすぎでは?てかこれデートじゃなかったっけ。
あたしゃもう限界だよ。
Pocchariなのに機敏な奴だぜ・・
ナナコ「いつもこんな距離をお散歩してるんですか?」
マルちゃん「うん、そうだよ〜結構歩くの好き〜」
へえ。。
・・なんでこの人痩せないんだろう。
疑惑のぽっちゃりである。
やっとついた新宿三丁目。串揚げ屋が満席だったため、名前を告げて1時間後また来店することに。
マルちゃん「1時間あるから、私のいきつけのカフェに行きましょうか?」
ナナコ「ええ、ええ、いきましょう」
あーよかった!
1時間も歩け歩け大会をしてきた私はもう足が棒だった。
とにかくどこかで座りたかった。
マルちゃんの後を付いて行き、彼がいきつけだというカフェに向かう。
・・・
ええと、この辺て、新宿二丁目だよねぇ。
不安になってくる私。
(も、もしかしていきつけというのは?)
マルちゃん「もうすぐ着くね、あそこだよ〜」
指差した先にはおしゃれなカフェが。ちょっとホッとしながら入店します。
が、店に入ると何か強烈な違和感。
おしゃれな感じのカフェだけど、、女性のお客さんいなくない?
というより店内には大勢の男、男、男!!!
むしろ男性のカップルしかいねええええ!
(誇張なし)
ここ2丁目のお兄さんでいっぱいやないか〜い!!!
店員さん「こんにちは〜ご注文は何にしますか?」
マルちゃん「あ、いつもの◯◯コーヒーで!」
店員さん「あ、いつものですねー笑」
何この常連感。
またドヤ顔
明らかに来慣れている。
そして周りは男性ばかり(ガチムチの人とオネエ風イケメンしかいない)
おネエさんお兄さんたちの視線を感じる。だって男女で来ている人なんていないもんね。めちゃめちゃ居づらいんですけど!
え?もしかして
マルちゃんってそっちの人?
女の子紹介してほしいとか言ってたよね?あれは嘘?
だって2丁目のお兄さんに囲まれてるけどすっごい溶け込んでるよ!!
マルちゃんは100キロながら顔はりりしいし、なかなかのおしゃれさんだし、考えれば考えるほどそうとしか思えなくなってきた。
ガチムチに囲まれるPocchari
男の子が好きならそう言えばいいのに。私はLGBTの皆さんに理解ありますよ!?ほら!言ってごらん!
ナナコ「マ、マルちゃんここって、わかってます?」
マルちゃん「(小声で)うんわかってるよ。たまにここのアートの展示とかを見に来てて、それでいきつけになったの。」
ナナコ「・・・」(疑いの目)
マルちゃん「そういうところだって気付かなかったんだよー。」
ナナコ「・・・」(私には本当のことを話してごらん、の目)
マルちゃん「ち、ちがうから!」
そう。
そうか。
私は人の言うことをたやすく信じる善人なので、マルちゃんにおもいっきり否定されて思った。
(マルちゃんは単にピュアボーイなのかもしれない。
おしゃれなカフェだと思って通ってたら偶然2丁目のお兄さん方向けのお店だったということもあるかもしれないからなぁ。
彼が「恋愛対象は女性」というのならそうなのだろう。)
ナナコは婚活に疲れてはいますが、根はやさしい素直な女です。彼の言うことを信じることにしました。
マルちゃんはノンケ、マルちゃんはノンケ…そう言い聞かせました。
そうこうしているうちに1時間経過。
串揚げ屋に入れる時間になったため店を出る我々。
店を出た瞬間、道の向かい側にある巨大な看板が目に入った。
・・・
・・おい!
嘘つけ!!
気づかなくて入っちゃったとか言ってんじゃねえコンニャロー!!
信じた私がバカだった。疑いは限りなくクロに近くなったのであった。
<後編に続く>
《本日の学び》
バレる嘘はついてはいけない
おまけ