パーリーピーポーなオトコ ー後編ー
こんばんは!ナナムラナナコです。
3回にわたりお送りしてきた「パーリーピーポーなオトコ」最終回です。
わたくし、まだまだ本物のパリピたちにはあまり遭遇したことがないので、いわゆるエセパーリーピーポー野郎のお話です。
《前回までのあらすじ》
チャラいクリパに参加したナナコ、だがそこは”パリピ”ばっかりでびっくり!こりゃお呼びでない、と思い帰ろうとしたその時、私に声をかけてきた猛者が・・
要約しすぎましたかね。
万が一ここまでの物語が知りたい方がいたら、前編中編をお読みください!
もちろん読んでなくても大丈夫です。内容の薄さは折紙付ですので。。
では、 よろしければ続きをどうぞ〜
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”200人規模の大規模クリパ”のナンパな雰囲気に圧倒され、帰ろうとする私に一人の男が声をかけた。
男「もう帰っちゃうの?」
ナナコ「え!」
明らかに場違いの私に声をかけるなんて、なんという奇特なお方!
瞳を輝かせながら振り向いた私の前に、現れた男性は・・
・・・
明らかに間違えてきちゃった人であった。
数人のパリピガールに話しかけて失敗し自暴自棄になったのか、
自分が場違いなことに気がついたのか、
明らかに年増かつ楠田枝里子ファッションの私に声をかけるとは。なんという猛者。
彼はひときわ目立つボーダーのポロシャツだったのでニックネームを「ポロ」とします。ゴルフをしに来たのかと思われるようないでたちです。金融系の会社に勤める彼は年齢37歳。だがもうちょい上に見える。
ポロは汗をかきかき私と会話をしてくれる。
ポロ「すごいよねこのパーティー!」
ポロ「しょ、職場はどのへんですかー?僕はね、新橋だよー!」
ポロ「好きなタイプはどういう人かな?」
一生懸命
ポロのトークが止まらない。
正直、彼は好みのタイプではなかったが、このチャラチャラクリパで私に話しかけてくれるなんてありがたいお方である。感動しながら会話するナナコ。
が、しばらく話してからポロは周りを見渡した。
ん?どうしたポロ?
するとポロは手を振り一言
ポロ「じゃあバイバイ、また後でね」
なんだこれ。既視感が・・
これか
ポロは孫悟空かのようなポーズでそう言い残し、パリピたちがワイワイ騒ぐナンパエリアへと向かっていった。
ポロー!私を見捨てるの!?
…なんてことは思わなかった。せっかくこんなパーティーに来られたんだから君もあのキラキラ輝く女の子たちに話しかけて来ればいいんだよ。
がんばれ、ポロ。
暖かい目で見守るナナコ。
ではここからナンパ実況中継をお届けします。
おっと〜!ポロが果敢にも美女2人組に話しかけたー !!
「こんにちはー!」って言ってる(読唇術)
パリピ美女は化粧濃いめ露出多めで良い感じだぞ。私がナンパ野郎だったら迷わず声をかけますね!
なんか無理なオーラが漂っているけど、もしかしたらもしかするかもしれない!がんばれ。
・・・1分経過。
ああっ!
美女はさっと振り返り、行ってしまった。そしてハーフ系チャラ男と楽しそうに話し始めた。
こいつね
か、勝ち目がない・・。ポロ無念。なんでハーフの人ってモテるんでしょうかね〜?
惨敗したポロだが、これしきのことではめげない。続いてすぐ近くにいた若干ぽっちゃり系の女子に話しかける。
「どこから来たの?」って言ってます(読唇術)
いいぞいいぞ〜!その子はさっきの美女2人組よりは話を聞いてくれそうだよ。
・・・15秒経過
早っ!
頼みの綱のぽっちゃり系女子も速攻でその場を去ってしまった!ぽっちゃりだからもしかしたらイケるかもしれないと甘い期待を持った私が間違いであった・・。
・・・
見上げてごらん夜の星を
じっと虚空を見つめるポロ。あーあ、やっぱり彼にはこのパリピ女子たちを落とすのは無理だったのか。
男性目線でナンパ祭りを見ていると、なかなか悲しいものがあるな。。
私はポロの動向見守りを終了した。
もう会場のぎゅうぎゅう度が限界を超えてきたため、私はアコちゃんに「今度こそ帰ろう!」と声をかけた。
満員電車で周りが全員ナンパ、って感じ
もう無理だ!一刻も早く帰ろう!
そして、荷物を持って振り返った・・
すると、
わ!!
この場にそぐわない気配は・・
いた。
・・・
ポロが至近距離に立っていた。そして我々にこう話しかける。
ポロ「また話そうよ〜」
・・・
おい!!
何遠征して敗れて戻ってきてるんだよ!
ナポレオンのロシア遠征か!
いいやそんな例えをしたら世界中のボナパルトファンに怒られる。
他の女にチャレンジして失敗したからって戻って来られる母艦じゃねえんだぞ。
ホワイトベースか?私はホワイトベース※1なのか?もしくはアーガマ※2なのか?もしくはもしくは超時空要塞※3か何かなのか?
※1
※2
※3
さっき「バイバイ」言うたやろ。セルと一緒に界王星行くくらいの根性見せんかい!
・・・と、心のなかで一連のツッコミを済ませた私は「あ、すいませんもう帰るんで〜」とポロに別れを告げ、会場を後にした。
後にも先にも、パーリーピーポーなオトコ&女とは仲良くなれる気がしなかった。
〜その後のお話〜
アコちゃんと飲み直していた居酒屋で、私は驚愕の事実を知ることとなる。
なんとアコちゃんは私が知らないうちに数人にナンパされ名刺を渡されていた。弁護士やら医者やらである。
なんだと・・
そう、私が「ポロ」としゃべっていたあの時間だ。
結局アコちゃんの恋路を邪魔していたのはこの「楠田=ナナムラ=枝里子」の存在なのであった。
そうだよねアコちゃんはかわいいからお声もかかるよね。だよね。DAYONE..
ごめんよ・・私の存在のせいで・・
反省したのもつかの間、アコちゃんは
アコちゃん「もらったけどチャラい人キラーイ。いらなーい。」
そういって言って名刺をぐちゃぐちゃに丸めてカバンに突っ込んでいた。。
チャラ男に何かトラウマがあるのか・・
アコちゃん、粋な女だぜ。こういう子を怒らせると怖いんですよね。
結局我々はパリピ見物と食べ放題を楽しんだだけになってしまった。
《本日の学び》
チャラいパーティーに連れていく女友達選びは慎重に
※間違っても変な服着た地味女は選ぶんじゃないぞ!