【番外編】婚活オンナ百科〜シングルズバーに行く女たち〜中編
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます!
ナナムラナナコです。今年も皆様にとって愉快な年になりますように。
宜しくお願いします!
前々回に引き続き、婚活で出会った愉快な女性を紹介するシリーズ「婚活オンナ百科」をお届けします。
女性のネタってどうしてもホラーになってしまうのですが・・何卒お付き合いください。
数年前に西麻布のシングルズバー”DEAR"(仮)で出会った女性たちをご紹介。
〜前回のあらすじ〜
出会いに飢えていたナナムラは、友人に誘われて当時出始めていた「シングルズバー」に行くことに。
そこは独身しか入れず、初対面の男女が相席して飲むバー(今でいうと相席屋)である。
女性は飲食タダ、男性は女性分の飲食代+チャージ代まで支払うという超女性有利な料金設定。
さらに、なんと相席時に女性が飲んだお酒1杯につき「500円」が女性にキャッシュバックされる。
まさに”サクラ”とはこのことですね、というシステム。
さて、こんな素人キャバクラのような店で果たしてナナムラは独身男性と出会うことができるのか?
↓前回の記事はこちら↓
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ナナムラと友人のよっちゃんは2人並んでカウンターに座り、もらったチケットでお酒を飲んでいた。
時間は20時、そろそろ会社帰りのサラリーマンが来ても良い頃だ。
ソワソワしながら男性客の来店を待つ。
そこに一人、女性が来店してきた。
年齢はおそらく30代中盤、 スタイルが良くロングヘアーの素敵な女性だった。
妙に風格が漂っている。
きれいなお姉さんキタ!
彼女はDEARに何度か来店しているようで、慣れた様子で会員証を見せカウンターに座った。
ビールを注文し飲み始める。
綺麗な女性だったので、私たちは彼女1人でお酒を飲む姿をじっと見てしまっていた。
しかし、もう一人くらい女性が合流するかと思いきや彼女はいつまで経っても一人である。
ビールをぐいっぐい飲む姿が格好良すぎである。
眩しい!!
この神々しい輝き、まさか・・
貴女様はあの・・伝説のロンリーウォリアーなのでしょうか!?
!!説明しよう!!
婚活パーティーやアプリでの出会いの場合、友人と一緒に参戦する人もいるが大抵は一人きりの戦いである。
着かざった姿を褒め合う相手もなく、戦の間に助け合う仲間や、戦の疲れを労う相手もなく寂しいものだ。
対して街コンやこういったバー、相席屋なんかは基本的に友人2〜3人で連れ立って参加することが多い。
むしろ1人だと参加できないイベントや店も存在する。
しかし、婚活ロンリーウォリアーは違う。
戦闘力が桁違いに高いのである。
街コンに、相席屋に、はたまた料理教室・ビジネスセミナーに至るまで一人で潜入し、一人で戦果をあげていくまさに伝説の戦士なのだ!!
伝説の戦士イメージ
「友達と一緒じゃなきゃ◯◯できない〜」などという可愛いセリフは彼女たちの辞書にはない。
さらに言うと彼女たちは婚活だけでなく、ありとあらゆることにおいて単独行動可能なタイプである。
一人で買い物をし、一人で映画に行き、キャンプをし、ライブに行き、旅行をし、あげくの果てにマンションを買ってしまう。
カッコイイぜ!
私、ナナムラは自立心の強い女性は大好きである。友人にもこのタイプは多い(え?みんなこじらせてるんだろって?・・お前らぶん殴るぞ!)。
人と一緒でないと何もできない女性よりよっぽど頼りになるし、人生を自由に謳歌しているではないか。
ビバ!ロンリーウォリアー様!
・・話は逸れたが、このおひとりさまでシングルズバーに来た女性はビールをぐいぐい飲んでいた。
同じようにお一人さまの男性客が来ないと参戦できないんじゃないか?と私は心配せずにいられなかった。
この店に一人で来る男性なんて、いるんだろうか。
少し経ってようやく、他のお客さんがぞろぞろと入店してきた。
若い女性の2人組や、男性客も数組現れた。
ナナムラ「ついについに私たちも参戦ですかね!?」
よっちゃん「わああ・・」
戦の相手を確かめるように、私たちの視線は男性陣に注がれた。
男性客は皆一杯飲んでからやってきた様子で、少し酔っている。初めて来た人というよりは常連客が友人を連れて来ているパターンが多そうだ。
価格帯の高いこの店に通うお客さんはどんなオジサンなのかと思っていたが、意外に30〜40代のエリートサラリーマンっぽい人達であった。
ただ、西麻布にあるこの店に来るだけあって「俺イケてる」系の男性が多かったように思われる。
妙に肌ツヤが良いのが特徴
「俺イケてる」系の男性が来ることはある程度想定していたが・・
嫌だ。相席したくない。
イケイケ系が苦手な私たちは、実物を見て固まってしまった。だって席に着くや否や「泡〜」とか言ってシャンパン飲んでるんだぜ!
・・しかし、固まっている場合ではない。
例えセルジュニアくらいの戦闘力しかなくても、戦が始まれば参戦しなければならないのがこの超武道伝2のしきたりなのだ(セルジュニアは十分強いです)。
イメージ(なんのイメージだ!)
まず一組目の男性陣との相席相手を店員さんが決め、声をかけてくる。
・。声をかけられたのは私たちではなかった。
彼らと相席したのは、後から来たキャンギャルのような女の子たち。おそらくこの店の常連だ。
「半分プロ」なオーラが漂うと濃いめの化粧と露出高めの服!!
PRO感
だが、かわいい。
ナナムラ「かわいいなオイ。」←オッサンか
よっちゃん「うん、居酒屋でタバコのアンケート取ってる人たちみたいな感じだね。」
おお、よっちゃん公よ、そなたも感じるかこのキャンギャル感を。
キャンギャルたちは相席して1秒で、泡のグラスを持って「乾杯ウエーーーイ!」と言っている。
すごい。一瞬であのテーブルが西麻布のクラブのVIP席みたいになっているじゃないか。なんたる盛り上げ能力!圧倒的キラキラ力・・!
「俺イケてる」系の男性とキャンギャルの組み合わせは最強である。
次に2組目の男性陣が席についた。
一人は常連ぽい男性、もう一人は完全にオジサンであった。オジサンも独身なのだろうか。
ついに私たちも参戦か!?
・・と思いきや、今度はプロっぽくはないけどとても若い(おそらく20代前半)女性2人組に相席要請。
彼女たちもこの店が初めてではない様子。
シャワーの水を弾く感じ
ナナムラ「・・・」
よっちゃん「・・・」
その後、男女ともに複数のお客さんが来店したが、なかなか私たちには店員さんの「相席お願いします」のお声がかからない。
その時私たちは気がついた。
初めての女性客(シロート)は、なかなか男性陣と相席できないということを。
この店のシステムに慣れている女性がまずは男性との相席に充てられるのだ。
そりゃそうだ、上質なサクラを上質な客にあてるのは当たり前なこと。
私たちのような一見さんかつ若くない女は、男性が多く来てしまって余った場合に初めて相席要員になれるのである!
あな恐ろしやサクラ界の序列よ・・
暇を楽しむ2人
私たちはなんだかんだこのシチュエーションを楽しんでしまっていた。
ふと横を見ると、同じように相席の出番を待ってカウンターで飲んでいた『我らが伝説の戦士ロンリーウォリアー様』は今回の戦に見切りをつけたのか、帰る準備をされているところであった。
あー!!帰っちゃうのー!?私たちだけにしないで!
超武道伝2はまだ始まったばかりだよ!
上・X・下・B・L・Y・R・A!
上・X・下・B・L・Y・R・A!
カカロットカカロット
すいません、このゲーム知らない人にはなんのことやらですね。
我々の願いもむなしくブロリー様伝説の戦士は帰って行った。
店に響くは数組の相席を楽しむ男女たちのキャッキャした声、そして私たちはひたすら酒を流し込み、ひそひそ声で会話する。
私たちは誰かと相席できるんですかね!?
2人で飲んでるのも楽しいから良いんだけど、心配になってきた。このまま帰るべきか?
>長くなりそうなので次回へ続く!
《本日の学び》
一人でシングルズバーに行くと精神力が鍛えられ伝説の戦士になれるぞ!
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