【番外編】婚活オンナ百科〜シングルズバーに行く女たち〜後編
こんばんは、ナナムラナナコです!
毎日寒いですね。みなさまどうお過ごしでしょう?
前回ご紹介しましたが、雑談ブログを新たに立ち上げましたよ〜
ご相談、質問、ネタ振りなんでも良いです。ぜひぜひメールをお待ちしております。
↑こーゆーネタもあり・・?です。
では、間が空いてしまいましたが今回はシングルズバーに行った話の続きです!
《これまでのあらすじ》
数年前の出来事。
友人に誘われて「シングルズバーDEAR」に行くことになった。
そこに来ていたお客さんは全員独身だけ、今流行りの相席屋の走りのようなバーであった。
その店は、女性は飲食タダ、男性は女性分の飲食代+チャージ代まで支払うという超女性有利な料金設定。
さらに、相席時に女性が飲んだお酒1杯につき「500円」が女性にキャッシュバックされる。まさに”サクラ”とはこのこと。。
周りの女性客が次々と相席していく中、初回客の我々はなかなか相席させてもらえなかった。
ナナムラは無事に相席できるのか?
↓前編・中編はこちら↓
では続きドーゾ!
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シングルズバー「DEAR(仮名)」に来て数時間が経過。
なかなか相席要員として呼ばれず、ただカウンターで酒を飲むだけのナナムラと友人よっちゃんは暇を持て余していた。
他に一人で来ていた伝説の戦士「ロンリーウォリアー」(前回参照)もとうとう帰ってしまった。
時計を見ると22時過ぎ。
ビール2杯で粘りに粘ったが、もう私達のグラスには泡の一欠片も残っていない。
もはやグラスの淵についた泡を舐める「妖怪麦汁ねぶり※1」になるしかない。
よっちゃん「ナナムラちゃん、そろそろ帰る?」
ナナムラ「そうだねぇ…もう遅いしね」
2人で普通の居酒屋に行って女子会すればよかったと思いながら帰る準備を始めたその時、店員さんが近づいて来た。
店員「ご相席お願いしてもよろしいでしょうか?」
ナナムラ&よっちゃん「!!!」
ついに、ついにお呼びがかかった!
万年ベンチを温めるだけの存在だった俺たちにもついに出番が!
我々はアイコンタクトを交わし頷き合った。帰る気だったが、ここまで粘ったのであれば行ってみるしかない。
俺たちの戦いは始まったばかりだ!
店員に連れて行かれ、すでに男性が2人座っている席に通された。
店員「4番テーブルご相席でーす」
さあ、相席開始だ!
ナナムラ&よっちゃん「はじめまして〜」
男性陣「よろしく〜!!」
ナナムラ「(ぎ、ギラついている・・)」
そこにいたのは、西麻布に似つかわしい”黒光りして体を鍛えていてお金持ちそうなおじさん”、、いやお兄さんであった。すでに酔っている。
西麻布界隈によくいる
なんで界隈の男性ってこの歳になって自由なお金があると、揃いも揃って日焼けし出すんですかね?
ゴルフのしすぎ?サーフィン?日サロ??
参考:過去記事「三代目」
相席に入った私達を見て、おじさんたちは一瞬つまらなそうな顔をした。
きっと彼らはプロ彼女のような女の子を期待していたにちがいない。
前編参照「プロ彼女」
ごめんねぇぇ素人で!貧乳で!ババアで!
おじさんの一瞬の顔の曇りからここまで卑屈になれる、どん底婚活師ナナムラ。
黒光り1「あっ俺はヒデ、こっちはトオルね」
黒光り2「トオルでーすヨロシクッ」
ナナムラ「あ、ナナコです」
よっちゃん「よっちゃんでお願いします」
☆★ヒデとトオル★☆
名乗り方にもタカとユージみたいなバブル感を感じる。
ナナとカオルみたいなエロスではなく、花子とアンみたいな可愛らしさではなく、あくまで感じるのはあぶないバブル感・・
石黒賢にでも電話し出しそうなバブル感・・
そこにカシスオレンジが運ばれてきた。私たちの分だった。
ヒデとトオル「よろしくぅぅ〜!カンパーイ!」
ナナムラ&よっちゃん「かんぱ〜い」
ヒデとトオルの勢いに押されながらも、私たちにとって本日第一回目の相席が始まった。
ヒデ「2人はよくこの店来るのー?」
ナナムラ「いえ、初めてです」
トオル「俺たちも初めてだよねーっ」
ヒデ「んねーーっ」
酔った黒光りのおじさ、、お兄さんが2人で楽しそうに顔を見合わせて笑っている。
絶対初めてじゃないでしょう。ていうかこの2人、本当に独身なのか?
訝しんでいると、急に黒光り2ことトオル様が、小声で私たちに顔を近づけコソコソ話をしてくる。
トオル「ねえ聞いた?ここの店のシステムさーーーおっかしくなーい?」
ナナムラ「はあ・・」
すると急に2人は大声ではしゃぎはじめた。
ヒデ「そうそうそう、キャバクラかっつーの!高すぎ!」
トオル「いやいや、ヒデくんにはお高くないでしょう?」
ヒデ「ひゃっはっは、何を言うんだよ!おいおい!」
トオル「だってヒデくん最近この辺りにマンション買っちゃったんだよー」
ヒデ「あれはさ〜****(何言ってるか聞き取れない)」
バブリーなションテン
よっちゃん「はあ・・」
な、なんだこのテンションは。
おまけに酔っていて何を言っているのか全くわからない。
黒光りと相まって、私にはヒデ&トオルが、もはやテラフォーマーズのアイツらに見えてきた(失礼ですよ!)
じょうじじょうじ
ヒデ「と、いうことで・・もう出ない?この店」
ナナムラ&よっちゃん「えっ?」
トオル「そうそう、そこの店で飲み直そうよ」
・・そうきたか。
ヒデとトオルはこの店での出費をできるだけ抑え、すぐに女の子を連れ出す戦法に出た。
相席した女性に1杯目を飲ませたらすぐに店を替えることを提案。
この店を、彼らはナンパ場のような感じで使っているのであった。
時間は22時半、もしこの人たちと別の店で飲み直したら絶対終電で帰れない。
というかこの人たちの酔い方・距離の近さに何か身の危険を感じる。タワマンに無理やり連れて行かれて無理やりジャグジーに一緒に入らされたら困る(想像力豊か)
ナナムラ「あ、、ちょっと私たちお手洗いに行って相談してきますね」
そそくさと逃げるナナムラとよっちゃん。
店員さんには、相席相手を変えたい時などはパートナーとトイレへ行って相談しても良いと言われていた。
〜女子お手洗いにて〜
ナナムラ「一緒に違う店に行くのとか、無理だよね?」
よっちゃん「うん、無理だね。」
ナナムラ「あの人たちめっちゃ酔ってたね」
よっちゃん「酔ってたね・・」
2人は相談し、一緒に別の店に行くのは無理だと告げ、帰ることにした。
ヒデとトオルには申し訳ないが、仕方ない。
ナナムラ「よし、そうと決まれば」
女の子の声「うえええ・・・」
ナナムラ&よっちゃん「ん?」
振り返ると、そこには泥酔した女の子が便器ではなく洗面台に頭を突っ込んでいた。
!!
とにかく具合悪い様子で洗面台とお友達している。
ナナムラ&よっちゃん「・・大丈夫ですか?」
心配して駆け寄ると、彼女と一緒に私たちまで鏡に映った。まるで昼ドラの「妊娠がバレるシーン」のようだ。
周りのおばさんが心配しているふりして「これは妊娠ね!」と嬉しそうに目を合わせるシーン
女の子「らいじょぶ・・れすう」
もう呂律が回っていないし、意識を失いかけているじゃないか。
スーフリだったら速攻で性的被害に遭ってるパターン
・・何してるんだこの娘は・・
よくよく見ると、さっき別の人たちと早々に相席していた若い女の子の片側であった。
右の娘だーー!
…相席していてそんなに飲むかね?
渋谷の若者向けのクラブで深夜だったら、もしくは新宿歌舞伎町の学生向け居酒屋だったらトイレにこんな泥酔ガールたくさんいるけどさ。
ここは西麻布のちょっとお高めなシングルズバーだぜ?
一気させられたのか?そういう場じゃないよね。
・・あ、そうか。
わたしは思い出した。
このバーは1杯飲むと500円もらえるんだった。
彼女はきっとその小遣いに目がくらんで一生懸命お酒を飲んでしまったのだろう。
仮に6杯飲んだら3,000円だもんな〜
20代前半でお金のないOLだったら割の良いバイ・・ト・・
・・・
のわけあるかああぁ!!(怒)
そんな小銭のために潰れて苦しんでどうするんじゃあぁ!!
ホストか?お前は命がけで売り上げを作ろうとしているホストなのか?
吐くまで飲んでどうするんだよ!
目を覚ませ、お前は何しにここ「シングルズバーDEAR」に来たのか。
恋のお相手を探しに来たのではないのか?
小遣いに目が眩んで飲みすぎるなど、愚の骨頂!シャキッと飲まんか!あのブロリーことロンリーウォリアー様のように!
再掲
小銭を稼ぎたいなら日雇いバイトかスナックの体験入店でもしやがれぇぇぇ
私は彼女の親の代わりに叱ってやりたいところだった。
もしかしたら本当に男性に飲まされただけなのかもしれないが。
そうだとしても飲まれちゃダメだろう。
ここから愚痴になってしまうが私は、飲みすぎて店や駅や電車や道端で吐いたり寝たりする輩が大っ嫌いである。
日本民族はそもそも酒を消化できないんだから、できないならできないなりに迷惑をかけずに断酒しろと言いたい。
消化酵素のあるなしを測って、ない人には飲ませない条例でも作ったほうが良いと思う。
以上、愚痴でした。
そんな怒りもあったが、若い女子にはできれば優しくしたい私。
彼女をどうにかしてやりたいが他人だし、潰れてしまった以上何もできない。
一応店員に「一人女子化粧室で具合悪そうにしてますよ」とだけ告げ口し、席に戻った。
席に戻ると、、ヒデとトオルはもういなかった。
我々を待つつもりもなかったらしい。
一緒に別の店に行くのは断るつもりだったのに、なぜか振られた気分である。
〜おまけ〜
その日の続き。
我々はすぐに帰ろうとしたのだが、どうやら男性客が増えてしまったらしい。
店員に「車で送るのでもう少しいてください!」と引き止められ、結局午前1時くらいまで別の人との相席を続けさせられた。
「送迎車あり」ってもはやキャバクラか何かだよね?と思いながらも、電車で帰るのも面倒な我々は最後まで残っていた。
帰りの車は、住んでいるエリアごとにワゴン車何台かに分かれて、その日来ていた女性が送られることになっていた。
私とよっちゃんは反対方面だったのでここでお別れとなったが、なんと私のワゴン車にはあの「小遣い稼ぎ泥酔ガール」が乗ってきた!
あれから数時間経っているのにまだ完っ全に潰れているままだった。
顔にビニール袋を装着されている(学生の飲みで見かけるアレだよ〜)。
久しぶりに見たぜ
かわいいアンサンブルニットとミニスカートを着ていたが、もう顔がビニールであった。
車が出発する前に、全員の降りるところ確認が入った。
ドライバー「あなたは◯◯町でいいのね?!いいのね?」
泥酔ガールにドライバーが話しかけるも、潰れているため反応が薄い。
泥酔ガール「・・あい。。いいれす・・」
ドライバー「えっ?」
ナナムラ「良いって言ってますよ〜」
ドライバー「はいー了解」
車内は謎のチームプレーで、泥酔ガールを無事に送り届けることに尽力した。
これが、私が数年前にシングルズバーで出会った「小遣い稼ぎ泥酔ガール」の話であった。
《本日の学び》
バーで婚活は、お酒のセーブを覚えられるようになってから
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