街で見かけたシリーズ「スタバのナンパおじさん」
こんばんは!
先日の、荒俣宏先生似「ファーストキッチンナンパおじさん」に引き続き『街で見かけた』シリーズです。
私の家の最寄り駅にはスタバがあります。
よくそこで作業したり本を読んだりしているのですが、先日そこでなかなかナイスなちょいワルおやじ?と遭遇したのでレポートさせていただきます。
またナンパの話で恐縮なんですが、私はナンパを見守るのが好きなので(悪趣味)許してちょ。
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あれは1ヶ月くらい前。
私はスタバでかちゃかちゃと当ブログを書くなど作業しておりました。
背後に超注意
横に座っていたのは20代後半と思われる気の強そうな女性。なにやら必死に勉強しています。
真剣なまなざし
よく見ると TOEICの勉強。仕事で必要なのでしょうか?
えらいなあ・・
私はその様子を見守っておりました。
するとそのまた隣に座っている外国人の男性(白人、50代くらいのおじさん、スティーブ・ジョブズのような格好)がチラチラと隣の様子を伺っています。
チラッ
ああ、女性が英語の勉強しているのが気になっているのかな?
おじさんチラチラ、女性は必死に勉強、そんな2人を私はチラチラ・・
変な状態になっていました。
何かが起きるYOKAN☆
急に、おじさん ースティーブとしますー が女性に話しかけた。
スティーブ「エイゴのベンキョウシテルンデスカ?」
女性「え?」
だてにノームコアファッションでキメてないぜ!
女性は話しかけられて一瞬怪訝そうな表情を浮かべましたが、柔和そうなスティーブの顔を見て多少落ち着いた表情に変わり
女性「ええ!そうです。会社で必要なので」
と答えました。
スティーブ「オオー私エイゴのキョウシノ資格モッテマスヨ。今ハ◯◯大学デ働イテイル」
ナナコ「(うさんくせえ!!)」
女性「そうなんですか〜!」
スティーブ「ドンナ仕事シテルノ?」
女性「ええと、◯◯という証券会社の・・」
ナナコ「(おいおいおい、教えちゃうんだ!)」
一気に心を開き個人情報を教える女性。最初話しかけられたときはあんなに怪訝な感じだったのにね、変わるもんだ。
日本人女性は基本ガイジンさんが好きですからね。これがアジア人だったらこんなにフレンドリーに対応しないだろうな〜と穿った目で見ているナナコ。
スティーブ「ソウナンデスネ!私ガ教エテイルノモ海外ノマーケットニカカワル・・」
女性「そうなんですか〜!へえー」
瞳を輝かせてスティーブの話を聞く女性。おい!ちょっとは警戒したほうがいいよ!これはナンパだからね。家まで、会社まで、尾行されたらどうするつもりなんだ?
そいつ怪しいよ明らかに怪しいよ
・・私が警戒しすぎなんだろうか。
確かに私は痴漢に会ったことも変質者に尾行られたこともありません。
キャッチやナンパは「すいませーん」て言われた瞬間に真顔で会釈すればそれ以上何も言われないよ。
そもそも、私をキャッチしてどうするつもりなんだ?
え?「真顔で会釈しても付いてくるわ」って?
それは顔の問題だなあ。ほら、私のように限りなく青木隆治風の風貌に近づければ・・(※ナナムラは青木隆治に似ています)
間違った、こりゃツートン青木だ
とにかく表情ですよ、表情。
で、話を戻そう。スティーブと英語勉強中の女性は意気投合したのだが、スティーブが踏み込んだ途端空気が変わった。
スティーブ「コノ後、チョット何カ食ベニイキマセンカ?」
きたースティーブが勝負に出たよー!
女性はナンパであることをここで初めて察したらしい。
女性「あ!ごめんなさい、今日は用事が」
真顔になるスティーブ。
スティーブ「・・・オーウ。ジャアマタ」
しらじらしい
残念そうな様子で席を立った。
帰るのかな?と思いきや、なんと遠くのほうの席に移る。
そして近くの女性をまたチラチラ見だした。
なんじゃありゃ!ナンパ目的でカフェにいるのか?とんだちょいワル野郎だぜ。
スティーブがチラチラ見ている先には、一人用の席で携帯をいじっているかわいい女の子。両隣にはおばさん(寝ている)、おじさん(どこか一点を見つめている)しかいない。
ターゲット発見!
すぐわかった。あの女の子の動向を見ているんだな、スティーブ。
女の子はさっきの英語勉強ウーマンより随分愛想が良さそうな感じだ。確かに私がナンパ野郎だったらあの子に声をかけるよ。
お嬢様ぽい
じっと見ていたスティーブが立ち上がり、トイレに行くふりをして女の子に近づく。
ナナコ「(キタ!スティーブ再チャレンジです!)」
そしておもむろに立ち止まり、女の子に何か話しかけた。
再チャレ
スティーブすげえな。
何のとっかかりもなくしかも同じスタバで2人目に声かけたよ。
遠くて何言ってるかわからない。ぐおーナンパウォッチャーナナムラとしてはあちらに席を移動したい!
女の子は笑顔で挨拶を返している。
わぁやっぱり思った通りあの子は愛想が良い。素敵な子だ。親のしつけが良いんですね。
そう思った瞬間、スティーブにとって不測の事態が起きた。
女の子の隣の席で寝ていたおばさんが目を覚ました。
早くヨダレ拭いて!
スティーブをはっきりと見る。
そして
あれ、おばさんがスティーブに話しかけたよ!
!!
え?
おばさんどうした?
一瞬よくわからない私。でも様子を見て察した。
あ!お母さんなんだ!
おばさんは女の子のお母さんだったのだ。笑った顔がよく似ている。おばさんは自分よりちょっと若いイケメン外国人さんに話しかけられたと思い、とても興奮している。
顔が引きつるスティーブ。
さらにまさかの事態が起こる。
逆隣の席に座って一点を見ていたおじさんが急にその話に加わり出したのだ。
おじさん参戦
え!!
まさか・・お父さん?
スティーブのひきつった顔がさらに微妙な表情に変わる。 そりゃそうだ、この状況はナンパとは程遠い。幸せそうな一家との国際交流的な雰囲気になってしまっている。
オーウ…
しばらく話したあと、スティーブはそそくさとその場を後にした。
女の子とお母さんはニコニコ顔。お父さんはまた一点を見つめる作業に戻った。
・・あの家族はスティーブがナンパ野郎だって気がついていないようだった。ただ話しかけてきた人懐こい外国人のおじさん、と思っていたにちがいない。
スティーブもまさか隣で寝ていたおばちゃんと、一点を見つめるおじちゃんがご両親だったとは思うまい。
私だってあの3人は他人だと思ったわ(だって1人席にそれぞれ座って会話もしていないから)。
とんだトラップ!
トラップ一家物語!
ごめんなさい言いたかっただけです。
一緒にごはん食べにいけばいいのにね。むしろお父さんお母さんと年齢近いだろうに。
私は今日も最寄りのスタバで、スティーブが再々チャレンジしに現れるのを待っている。
完
<本日の学び>
ナンパする前に周りに「お母さん」もしくは「お父さん」がいないかチェックせよ
街で見かけたシリーズ↓