婚活オトコ百科

ナナムラナナコの婚活ブログです。出会った男女の愉快な生態を紹介します。

魔法をかけてくれるオトコ

あれは30歳になったばかりの頃、

失恋してしまった私は、友達・親戚・会社の同僚・取引先まで会う人みんなに

「男の人紹介してください!紹介してください!」

ってお願いしまくり、ドン引きされておりました。

 
三十路になるとこんなにもお声がかからなくなるのか…
と社会に対する不満と自己嫌悪に陥って悶々としていたら、
なんと大学の先輩(男性・既婚)が
 
「ほうぼうにあたってみた結果、1人良い奴がいる」
 
と声をかけてくれました。何という神! 
聞くところによると、彼は
 
慶應大学卒の経済産業省にお勤めになっている官僚、34歳、見た目もさわやかで温和、趣味はランニング…
とのこと
 
KO… 経産省… さわやか…
 
絵に描いたような 高 物 件
 
震えがくるわ!!
 
ありがとうございます先輩!!!
愛してます先輩!
 
すぐさま官僚の彼と結婚して、仲人を先輩に頼むところまで妄想が広がったわ。
 
先輩は、彼は若干シャイだということで紹介という名の複数人の飲み会、いわゆる合コンをセッティングしてくれました。
 
合コンには小学校からの友達である「マサヨ」ちゃんについて来てもらいました。
 
マサヨ氏はかなり酒が飲める、料理が上手い、歌が上手い(アナ雪から美空ひばりまで)、小柄でかわいいのにしっかりもの、私が男だったら確実に嫁にしているタイプの子である。
 
 f:id:nnnaaa00:20151211233300j:imageワイン一本空けます
 
超高物件合コンにピッタリの人選。
 
さて、合コン会場に着き、先輩がおすすめと言っている超高物件男子、経産省の俊太郎さん(仮)+同僚が現れた!
 
「あ、、俊太郎です…」
 
f:id:nnnaaa00:20151211233401j:imageとにかく穏やかそう
 
おおお、、なかなかさわやかですよ!さわやかですよ!
 
俄然テンションがあがる女性陣。
 
自己紹介などをして、お仕事の話や趣味の話をしますが、どうやら俊太郎さんは本当にシャイボーイなご様子。
 
なんか、、あんまり目を合わせてくれないんだよね。
時たまアハハって小さく笑うんだけど、とにかくこの場にいづらそうであります。
 
そしてものっすごい汗
 
うーん、官僚さんってトゥーシャイシャイボーイ。真面目なのね。。
 
と謎の納得をし、とりあえず男性陣にお酒を飲ませ(マサヨ先生のお力)
良い具合に場が盛り上がったため2次会へ突入!
 
ちなみに俊太郎さんが連れてきた同僚たちはあまり清潔感がなくて、どう見ても俊太郎さんが女性陣の一番人気を集めていたわ。
 
 
2次会では、ついに真面目な官僚の皆さんも恋バナをし始めました。
 
同僚君「ねーねー、どういう男性が好み?」
我々「えー、優しい人かな~」「チャラくない人がいいよね♪」
同僚君「え!チャラくないってどういうポイントを見てるわけ?」
 
…ありきたりな会話が続きます。
 
が、何かおかしい。
 
同僚君たちは、サワヤカ俊太郎さんには恋バナを振ろうとしない。
俊太郎さんもなぜかその話題を避けている…?
 
なんだろう。。
まさか既婚者とか?
 
いやいや、先輩の紹介だしなあ~
 
その後もキャッキャウフフと恋バナは盛り上がっていったので、ついに俊太郎さんに突っ込んでみたんんです。
 
 
ナナコ「俊太郎さんは直近の彼女とかはどういう感じだったんですか?」
 
 
一瞬、、
その場に緊張が流れました。
 
 
俊太郎「いや、、あの、」
 
 
「ぼ、」
 
 
ナナコ「ぼ?」
 
 f:id:nnnaaa00:20151211233541j:image僕は女性とおつきあいしたことはありませんっ!
 
 
 
!!
 
マサヨ「えっと、、じゃあ付き合っていない女の子とそういうことにな…」
俊太郎「そういうのもありません!!!」
 
一同「・・・」
 
ま  じ  か
 
ナナコとマサヨは思わず小声が出てしまいました。
 
「魔法使いだわ…」
 
そうです、KO卒の官僚さわやか君はまさかの童・貞だったのです。
しかも女性と手をつないだりしたこともなく、全く女性というものを知らないらしいのです。
もちろん風俗なんて行ったこともなく…
 
同僚君たちは、俊太郎さんのこの状況を知っているから、これまで恋バナを振らなかったのね。。
 
なぜ彼はここまで貞操を守ってきていたのか?
 
甚だ疑問ではありますが、何を質問しても(質問責めしました)「機会がなかった」の一点張り。
 
しかもだんだん怒りがたまってきているご様子(当たり前) 
 
もちろんその後、私達女性陣と彼との間に進展があったかというとあるわけもなく、なぜ彼は魔法使いだったのか今となっては知る由もありません。
 
世の中的にはイケている分類の人のなかにも、こじらせてる人間はいるもんですねと思ったわけです。
 
 
≪本日の学び≫
どんな村にも、魔法使いはいる。
 
魔法使いと出会いたい貴女、目を皿にして自分の村を探してみよう。