商社マンのオトコ〜スマートに白黒つけるの巻〜
こんばんは!寒くなってまいりましたね〜。
ウチは築40年くらいのボロマンションなので、隙間風がすごくてですね、
必死にダンボールなどで押さえているのですがビュービュービュービューと冷気が入ってくるわけです。
・・・
誰か一緒に寝てくれええええ!!
ペットでも飼うか。
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〜前回のあらすじ〜
お友達のミサちゃんに、某財閥系商社マンの青木さん(仮名)を紹介してもらったナナコ。
青木さんはその佇まい、話し方などがいかにも「デキる男」。とってもスマートな男性であった。(見た目はぽっちゃりね)
最初の飲み会で終電を逃すという失態を犯してしまったナナコを、紳士な青木さんはタクシーに乗せ、タク代とお名刺を渡してくれた!
その、名刺の渡し方がイケメンすぎるのであった。
お名刺に「メアドサラサラ 」からの 「スッ」である。
前回のハイライト
カコイイ!カコイイよさすが大手商社マン青木さん!!
後日、私は青木さんと夜ごはんデートをすることに…
はてさてどうなることやら。
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青木さんに指定されたのは、当時の私には馴染みのなかったゲーノージンの集う街「西麻布」の高級レストラン。
隠れ家的な場所にあります。
青木さんからは、すでにレストランに入って待っているよ〜と連絡をもらっていた。
店の入り口からしてわかりにくかったが、どことなく高級感が漂っている。
(こ、こんなところオラの地元にはねーだ。オラの地元には、養老乃瀧しかなかっただ!)
(イメージ)
あれからウン年。
今では西麻布であろうと何麻布であろうと、どんな隠れ家にだって近所のコンビニに行くみたいな顔で入れますよ。恐るべし月日の流れよ。。
ガチガチな状態でレストランに入ると、
いた!まるで家のリビングのようにくつろいだ雰囲気で店員としゃべっている青木さん!!
店員「この間のワインの、お姉さんとも言えるワインが入荷したんですよ。」
青木「そうなの?この間のはさ、○○産だったけど同じところ?」
お店の人と顔見知り
(うえーい!THE・ソムリエって感じのソムリエと、ワインの産地の話をめっちゃしてる〜!)
ナナコ「こ、、こんにちは〜」
青木「お!ナナコちゃん!」
ナナコ 「先日は楽しかったです〜タクシー代ほんとうにすみません、ありがとうございます〜」
ペコペコ
青木「あ、全く気にしないで☆さて、ナナコちゃんはワインは飲めるかな?」
ナナコ(良い人だなあ・・)
若い頃の私は親切(なおかつ気前の良い男性)にすぐに感動。ピュアである。
さて、お食事スタートです。
さすが西麻布の高級なレストラン!出てくる創作料理の数々はおいしかった。
・・そんな気がするけど、高級な場に緊張していたせいか全然味わう余裕がない!
とにかく、出てくる皿のデカさに対して料理の配分が少なすぎる。そんなことを思っていました。
青木さんとはお仕事や趣味などの話をしなかなか楽しい雰囲気。
そのうちお互いの家族の話になりました。どうやら青木さんは妹がいるらしく、かなり仲が良いらしい。
青木「妹はマミコっていうんだけどね」
青木「マミコは化粧品の会社で働いていてね」
ナナコ「へえ〜妹さんと仲良いんですね〜」
デレッ
ええ、わたくしその時はどこにでもいる普通の仲良しの兄妹だと思ったんです。
妹のことを話す青木さんは、とても楽しそうな顔をしていましたから。
が、ワインが進むにつれ徐々に雲行きが怪しく。。
青木「マミコがこの間、うちを掃除しに来てくれてほんと助かったんだよー!でもさ、郵便とか勝手にみるんだよ、あいつ!」
(イメージ)
え?
妹が兄のおうちの掃除を…?
お母さんならともかく(それはそれで嫌だけど)妹に?
私にも男兄弟がいるのだが、ヤツの部屋の掃除なんて絶っ対にしたくない。
てか部屋に入るのもやだ。
青木「マミコが泊まって行ったときにさー、あいつ持ってきた24ずっと観てて…」
兄の家に持ってきた24ずっと観て…る…?
SATCよかマシだとは思いますが、ノンストップウオッチングなわけ?!
ここでようやく
「青木さんは妹さんと仲良すぎなんじゃないか」と思いはじめました。(遅いわ)
さらにマミコとのラブラブトークは加熱するばかり!
青木「この間2人で温泉に行った時に・・」
!!
2人で温泉・・!
お前たちはママレード・ボーイの光希と遊か!
Ah〜神様〜時間を〜っ止めてよ〜
こーげかーけのトーストかじったら〜なーぜか不意に胸がときめいたー
ドン引きしている私にトドメのエピソード
青木「マミコがね、この間男友達とディズニーシーに行くって言ってたからさ。どんなやつかと思って見に行っちゃったんだよね」
・・・
えっと、、見に行ったってどこに?
舞浜まで?
そ れ は 異 常 で す よ ー!
青木さんは、スマートな商社マンの皮を被った「正真正銘のシスコン」だったのである。
青木「マミリン…あ、マミコが」
おいおいおい、マミリンって呼んどんのか兄貴があああ
西麻布の高級レストランで青木さんとごはんを食べて、わかったことは。
とにかく、青木さんは「妹(マミリン)が好き」だということ。
うん。無理だ。
帰り道。
2人で並んで六本木の駅まで歩きながら、これまでの青木さんとのトークを反芻するナナコ。
やっぱどう反芻しても、青木さんとの恋愛はキビシイ。そもそもお育ちが良くハイソな雰囲気の男性とは、通じ合える気がしない。まあ一番問題なのはマミリンとの禁断の愛だが(妄想)
妹トークの間かなりドン引きしていた様子が彼にも伝わっていただろうと思っていたが・・
!
青木さんが急に真剣な(イケメン風の)面持ちでこちらを見ている。
な、なんでしょう。
彼はこう切り出した。
青木「最近、年齢も年齢だしダラダラ恋愛するのは面倒くさくなってきちゃって。
・・ナナコちゃん的には、僕はアリ?ナシ?
ナシなら早めに言ってもらいたいんだよね!☆」
キリッ☆
早 い よ !!
もうアリナシを決めようとしている!
そんなにあなたの恋愛は短期決戦なのかい?(あとから思ったが対CAさんの百戦錬磨とかであればそりゃ短期決戦だよね)
てか、アリナシ聞くつもりなら普通、こんなに妹との甘くて苦いママレード・トーク披露しないよね!
・・ま、どう考えても「ナシ」なんですけど、青木さんは長年の友人とかではなくまだ知り合って2回目の男性。
本人を目の前にして「シスコンすぎる人はナシっす」とは非常〜に言いづらい。
結局、
ナナコ「あ…青木さんは素敵だと思いますけど、女性は出会ってすぐに有り無しとか決められないですよ〜っ!」
濁した。
青木さんはその後合コンを開いてもらったりするお友達?になりましたとさ。
にしても、会って二回目(しかもマミコの話ばっか)なのに、自信満々でアリナシを訊いてくるあたりさすがサバンナのピラミッドの上位にいらっしゃる商社マンですねと思いました。
完
《本日の学び》
早めに「アリ?ナシ?」を聞きたいならママレード・トークは控えめに。