ホームパーティーで出会ったメーカー営業マンのオトコ
こんばんは。
花粉で鼻水が止まらないため婚活を自粛している婚活師ナナムラナナコです(週一くらいにペースダウン)。
花粉ぐらいなんだ!がんばれ!って声が聞こえて来そうですが、実際みなさんデート中に鼻水を垂らされたらどう思いますか?
私は垂らしたことがあります!
ズビッ
「ズビッ」て出たんですよ。
なんかモニョモニョ言ってごまかしたんですが、30代の気合入れた格好をしている女から鼻水が飛び出た事実は変えようがないのです。次のデートのお誘いはありませんでした!
みんな!婚活は体調万全でね。
本日は敏腕メーカー営業マンと出会ったお話。
ちょっとイラっとする内容です☆
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数年前。私がまだピッチピチの29歳だったときのこと。(誰がなんと言おうと29歳はピッチピチだからね)
とある週末に、友人Aちゃんご夫婦主催のホームパーティに誘われました。
夫婦って似るもんですね
そのホームパーティーは合コン的なアレではなく、友人Aちゃんご夫婦と仲の良い人が男女・既婚未婚関わらず集まってワイワイ楽しむという気楽なパーティーでございました。
Aちゃんしか知り合いはいなかったのですが暇だった私は参加しました。
私は合コンは非常に苦手なのですが、こういう飲める場で楽しく騒ぐのは好きなのです。知らない人がたくさんいても、1人でも友人がいればなんとか平気。
というか飲んでしまえば平気。
完全におっさん
そのパーティーでも、ワイワイと楽しく飲んでいたんですね。
隣に男性が座っていました。
名を高橋さん(仮名)といい、当時49歳、某大手メーカー勤務の営業マン。確か営業部門の課長さんか部長さんでした。
彦摩呂を塩にした感じ(もはや彦摩呂ではない)
高橋さんは年齢相応な感じのぽっちゃり癒し系おじさん。
バツイチでお子さんがいて、子どもは元奥さんが育てていると言っていました。
私はその時彼氏がいなかったため、いつもの調子で「誰か紹介してくださいよー」というゴリ押しお願いトーク開始。高橋さんに無理やり合コンをセッティングしてもらおうとしていた。
すると、高橋さんは
高橋さん「僕も早く再婚したいと思っているし出会いが欲しいので、ぜひ合コンしましょう〜。ナナコちゃんに合うくらいの若手を連れて行くね」
2つ返事でOK。ありがたや!若手との合コン楽しみだなあ〜。
後日私たちは”合コンの事前打ち合わせ”と称して2人で飲みに行くことになりました。
高橋さんも再婚相手を探しているとのことだったので、すぐに私のなかの『ナナムラ婚活女性リスト』から高橋さんに合いそうなぽっちゃり好きアラフォー女性をリストアップいたしましたよ!
※『ナナムラ婚活女性リスト』とは
説明しよう!
『ナナムラ婚活女性リスト』とは、合コンや飲み会やホームパーティーなど誘われたものには欠かさず参加しているナナムラが、出会った女性のなかから「婚活をしている」「性格が良い」女性のみを集めた厳選リストである。
顔ぶれに自信あり
さまざなま系統・年代・業種の女性が揃っているため(斡旋業者か)男性の好みに合わせた女性を紹介することが可能なのである!!
何人か紹介できる女性をピックアップした私は、誰が良いか聞こうとウキウキしながら高橋さんが予約してくれた餃子屋さんに向かいました。
そうです。私は人の恋愛におせっかいを焼くのが好きなのです。
(先に自分をどうにかしろ!というツッコミが聞こえてきそうですが)
餃子屋さんでは、高橋さんことミスターぽっちゃりがラフな格好で待っておりました。私とミスターぽっちゃりは美味しい餃子を食べながら「どんな相手がいいか」など恋バナ開始。
49歳と29歳、年齢20歳差の男女が真剣にお互いの恋愛について語り合う光景はなかなかキモい光景だったに違いありません。
和気あいあい
私はここで、ミスターぽっちゃりにどうしても聞きたかった質問を。
ナナコ「どうして奥さんと離婚したんですか?」
高橋さん「・・・」
黙って目をそらすミスターぽっちゃり。なんだなんだ、言いにくい理由でもあるのか!?
ナナコ「ほらほらっ!ビール飲んで!良いですよ言ってくださいよ!」
こういう時はビールを飲ませるに限る。
高橋さん「実は、
僕の浮気で・・」
!!
・・あーあ。
マジですか高橋さん。
それは『ナナムラ婚活女性リスト』の中からあなたに紹介するのはかなり難しくなりますよ?浮気癖は治らないですからね。我が友人達を浮気おじさんに紹介するわけにはいかん。
ついついゴミを見るような軽蔑の眼差しで高橋(敬称略)を見つめてしまう私。
無理やり言わせておいて軽蔑
超余談ですが私はM男に「そのゴミを見るような目つきがイイね!」って褒められたことがあります。
そのジト目 イイね!と君が言ったから
4月3日は ジト目記念日(どうした)
ゴミを見るような目つきに耐えられなくなったのか、彼は若干焦りながら
高橋さん「そ、その時はもう夫婦生活が冷め切っていて・・」
とゲスな芸能人のような言い訳を始める。
ナナコ「そうですか。浮気するような人に女の子を紹介するのは無理ですけど」
高橋「もう懲りたよ!反省してるよ!別れてもう1年だから早く再婚したいんだよー寂しいよー。」
・・・
ええい女々しい野郎め。1年ってまだ別れたばっかりじゃないか。
汗をかき「もうしないから!」を連発する高橋。
やめんか!私が浮気されたみたいに見えるだろうが!
…仕方ない。
反省しているようだから合コン開催を検討だけはしてやるか。
もし開催したとしても浮気して離婚して慰謝料養育費を払っているっていうのは事前に参加女性全員に言っておきますがね!!(鬼)
空気に耐えかねたのか、彼は別の話をし始めた。
高橋「な、ナナコちゃんは彼氏はどのくらいいないの?」
急に私の恋愛話に切り替えるとは。論点のすり替えか、高橋よ。
ナナコ「えーっと・・半年前に別れましたねぇ。」
高橋「結婚願望はあるの?」
ナナコ「そりゃあーありますよ」
高橋「うんうん」
・・・
少しだけ、何かを思案する高橋。何を考えているんだろう?
そう思っていたところ 彼はまさかの一言。
高橋「ナナコちゃんさ、俺と付き合ってみない?」
ナナコ「?」
???
ナナコ「・・はい?」
びっくりしすぎて「はい?」しか言えなかった。。
高橋「ナナコちゃんはさー、年上の落ち着いた男が合うと思うんだよね」
ナナコ「え、ええまあよく言われます」
あなたは20歳も年上ですけどねえー!
高橋「ナナコちゃんはさ、経済的に安定してる男性のほうがいいでしょ?」
ナナコ「はあ、まあ・・」
そりゃみんなそうだろうよ。
高橋「結婚したいんでしょ?」
ナナコ「ええまあ・・」
高橋「俺も結婚したいしさ!ちょうどいいじゃん!だから俺と付き合ってみようよ!」
・・・
『だから俺と付き合おうよ』に直結する意味が全くわからない。
私は高橋氏のことを恋愛対象だと思っていなかったし、それを匂わすようなこともした覚えはない。
むしろゴミを見るような軽蔑した目で見ていたはずだ。
そもそもほとんと初対面に近い相手ですよ?
20歳年上のぽっちゃりバツイチさん(しかも離婚の原因は当人の浮気)と、餃子屋でちょっと話しただけで付き合ってみようという気になる女がいると思っているのだろうか?
いくら私が30目前で結婚したそうだからって、足元見過ぎなんじゃないですかね!?
イライラするんですけど!!
(イメージ)
想像上の私は、すでに高橋に暴力をはたらいている。なんやねん!ふざけんな!
高橋「いいじゃん〜!試しに。試しにね」
ナニを試すんじゃい
お試しお試しって。ドモホルンリンクルのお試しセットじゃないんだから。効果が感じられなくても返品するわけにいかないんだから。
私のイライラを全く察しようとせず食い下がる高橋。
空気をあえて読まないスキル、さすが敏腕営業マンである。うちの会社の営業部長に任命したいもんだよ!
こういう時ははっきり断るに限る。
ナナコ「いや、すみません。無理ですね。」
高橋「ええー!なんで〜?俺にしときなよ〜」
ぐいぐい
・・断っているのにこの反応である。
そもそも彼から発せられた「付き合ってみようよ」「俺にしときなよ」は緊張感のカケラもなく軽ーい言い方で、言い慣れている感が半端なかった。
脈のありなしを判断するためとりあえず一回目の食事ですぐ言ってみるということでしょうか。
ナナコ「(この人、結婚願望がある女に片っ端から「付き合ってみようよ」って言ってるな、こりゃ。)」
飛び込み営業のごとく、スピード勝負である。ダメだったらすぐに次に行くのだろう。
いくらなんでもこんなやり方では女性に対して失礼なんじゃないか?この人再婚したいとか言ってるけど無理じゃないか?
私はイライラしながらそう思った。
結局、高橋氏とはそれ以降会うことはなかった。
〜後日談〜
半年後、ホームパーティーを開催した友人Aちゃんご夫婦と会った。
そのときにAちゃんから驚愕の事実が。
Aちゃん「あのとき隣に座ってたバツイチの高橋さんいたじゃない?」
ナナコ「あー、いたね。(あいつか・・)」
Aちゃん「高橋さん、最近再婚したんだよ〜!」
ナナコ「え!!」
Aちゃん「出会って3ヶ月のスピード婚だって〜」
そう言ってAちゃんはFacebookに載った2人の写真を見せてくれた。
お相手は30代と思われるコンサバな雰囲気の(いかにも結婚願望がありそうな)美しい女性であった。
高橋氏ドヤ顔。
なにー・・!!
こんなに美人な奥さんだとー!?
”結婚願望がある女に片っ端から「付き合ってみようよ」って言う戦法”をされてイライラしていた私ですが、なんと高橋氏はそれが功を奏して美女と出会って3ヶ月のスピード再婚をしていたのだった。
「この人再婚したいとか言ってるけど無理じゃないか?」とか思っていた過去の私は甘かったのだ!
・・・
結果を残しているのを見て、私はもはや単純にすごいな。と思ってしまった。
私はドン引きしてしまったけど、確かにこの片っ端戦法の真似をすれば結婚相手はたやすく見つかるのかもしれない。
でもそれには『超スピードでアプローチし、早めに勝負をかけ、お断りをされても全くめげずに次々進んでいく』という鋼の心が必要だが。
この人はきっと『奥さんとの離婚で養育費や慰謝料やらのアレコレ』を経て、もう怖いものがなくなってしまったのではないかと、私は思わずにはいられなかった。
恐怖ってなに?
《本日の学び》
バツイチのオトコのなかには、不死身の精神力を身につけている人がいる
※今日の豆知識
私の友人知人の統計上、バツイチの男性は「すぐに再婚するタイプ」と「もう結婚いいや」となるタイプに真っ二つに分かれている。割合は7:3くらいと思われる。