女子大生ナナコの冒険(4)ホストクラブ潜入の巻ー前編ー
こんばんは!
最近いくら寝ても疲れが取れないナナムラナナコです。
「なぜだ…病気か…老化か…」と思ったけど原因は連日の飲み歩きであった。エヘッ。
さて、この人気(?)シリーズ『ルポ歌舞伎町風俗街・女子大生を陥れる罠』もついに第4弾!
今回はいよいよホストクラブでございますよー!
アラサー以上のみなさま、10数年前のホストブームを思い出しながら、お読みください。
ほら!城咲先生を見て当時を思い出すのよ!
これまでのストーリーはこちら。
全然繋がっていないので興味がある方だけどうぞ。↓
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私が女子大生の頃、いつも飲み歩いていた新宿歌舞伎町はホストクラブのキャッチが横行する無法地帯であった。
今では規制が入ってすっかりキャッチは減ったものだが、当時はあのドンキ前の交差点を横断すると「ホストに進行方向を塞がれない日はない」ほどであった。
そのキャッチ方法と言ったら昨今の渋谷や恵比寿や銀座のナンパ野郎など比較にならない強引さ。
いきなり
ホスト「わーーー!!って驚いた?驚いたー?ちょっと待ってよ待ってよ止まってよー!僕たちの店で飲まなーい?」
イラッ
とか言いながら通せんぼをしてくる。
そしてその度に私たち女子大生は
「興味ないんで!」「行くとこ決まってるんで!」
などと言って逃げていたのだが、彼らもプロ。
そのくらいでは全く引き下がらず「ねえねえちょっと待ってよ」と言いながらずーーっとずーーっと付いてきてかなり迷惑な存在だった。
私たちはいっつも歌舞伎町で飲んでいたので、必然的に何度も何度もホストたちのキャッチをお断りすることとなった。
すると徐々に「何を言ったらキャッチがすぐに諦めるのか」がわかるようになってきた。
ここで、ちょっと横道に逸れますが路上でのお誘いに迅速に効くお断り文句ベスト3をご紹介しましょう。多分ナンパ師に応用できるはず・・
第3位
「今からカレピと待ち合わせなんでぇ〜〜」
キャピキャピ感大事
カレピというワードをはっきり言うことがポイントだよ!イラつくほどのウキウキ度合いを発揮するとなお良し。
ただ、手練れのキャッチ(またはナンパ師)の場合「ま〜たまたご冗談を!」「待ち合わせ時間まで5分だけ話そうよ!」みたいにあきらめない奴がいるから注意だよ。
第2位
「家で主人が待っておりますので・・」「主人に怒られますので・・」
バッグの持ち方大事
自分が老けているという自負のあるナナムラだから繰り出せた技だよ!彼氏より主人のほうが威力が強いです。
ごくたまに、人妻だということに興奮してさらに盛り上がっちゃうナンパ野郎がいるから気をつけようね!↓
実際コリドー街にいました
第1位
さて、堂々の第1位は。。
「私たち・・男性に興味ないんです・・」「ねっ」
ナチュラルに恋人つなぎするべし
かわいい女友達と2人じゃないと出来ない技ですが、これは一発。意味深な視線を絡ませ合うと効果抜群です。
ホストもナンパも「俺はお呼びでない・・」と思うらしくすぐに通せんぼをやめてくれます。
さて、話を戻そう。
当時”キャバクラでバイトしている女子大生はたくさんいた”という話は以前もしたが、同様にホストクラブで働いている男子大学生というのもいた。
友人の「増田(まっすー)」がその一人だった。
スーツが死ぬほど似合わない
彼は普段は大学に通っているが、アルバイトの一つとして新宿のホストクラブでバイトしていたのだ。
12月のある寒い夜。まっすーからメールが来た。
まっすー「ナナムラ・・頼みがあるんだ・・」
ナナコ「何よ?」
まっすー「俺、毎日キャッチしなきゃならなくて外に立ってるんだけど、もう寒くて辛いから今日キャッチされてくれないかなあ?」
ナナコ「え?」
聞くと、下っ端ホストは指名してくれるお客さんもいないため、毎晩キャッチをして新規のお客さんを連れてくる役回りなんだという。
店に連れて行くまで、一晩中外でキャッチし続けなければならないのだ!
要は、キャッチされたふりして一緒にお店に来て欲しいということだった。
まっすー「もう俺凍え死ぬよ!初回の3000円ポッキリは俺が払うから!頼むよナナムラー!!」
3000円払うとな。そんなことまでしてホストクラブでバイトする意味ないんじゃないか・・?と思ったが、とにかくまっすーが必死だった。(コートも着ずに寒空の下立ちっぱなしなので本当に寒くて死にそうなのでしょう)
頼まれると嫌とは言えないお人好しナナムラは、まっすーのお願いを聞いてあげることにした。
タダでホストクラブ見学ができるなら良いかなーとも思ったのだ。
こうして、アイアンメイデン女子大生ナナムラは生まれて初めてホストクラブに行くことになったのだ!
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数十分後。
まっすー「いいかナナムラ、俺と友達だってのは隠せよ?じゃないと嘘キャッチであることがバレるからな」
純粋なキャッチじゃないとシバかれるのね。了解了解。
まかせとけ
我々はまっすーの働くホストクラブ「ジェネシス(仮名)」に向かっていた。
ホストクラブ全盛期であった当時、歌舞伎町は至る所に有名ホストクラブの広告看板があった。今もあるのかな?
看板に載っているのはどいつもこいつも髪の毛をビジュアル系バンドのようにとんがらせ、目にはカラコンを入れ、眉毛を細くした野郎達であった。
ホストクラブって本当にこういう人達がいるのかな・・。期待半分不安半分。
こんな感じ
その看板を横目で見ながら、我々は若干ボロい雑居ビルの地下にあるホストクラブ「ジェネシス」に入っていった。
入ると・・
たくさんのホストが!!
ホストA「お客様ご来店でーーーっす!!いらっしゃいませえええい!!」
ホスト他「っせええええい!!」
統率が取れています
お、お、お・・・
これが ホ ス ト ク ラ ブ ・・
席に通され座らされた私。オレンジジュースを注文しながらも、ザ・ホストクラブな店内の様子にキョロキョロしていた。
しょっぱい感じのシャンデリアがあって、シャンパンが飛び交ってて、女の子をホスト達が接客してて、、
ドラマで見るホストクラブやー!!
感動。
まっすー「じゃ俺他の席にいくね。ナナムラは初めてだから、いろんなホストが挨拶に来るから適当に話してていいよ。」
まっすーは最初私の前に座っていたのだが、ずっといるわけにはいかないらしい。どこかに行ってしまった。
えー!まっすー一人にしないでよ!!
怖いよ怖いよ
固まっていると、一人目のホストがやってきた。
ホストA「こんにちわああ〜僕、セイジでっす☆」
☆☆☆
・・・微妙だ!
>>続く
《本日の学び》
断っても断ってもめげないナンパ師は、女の子とラブラブなムードを演出して一掃しよう。