ピザホームパーティーを開催するオトコ
こんばんは〜
トーキョーも最近はもう夏の様相、さっそく暑さにやられているナナムラナナコです。
今日は前回のイラっとくる話と違い、ほっこりくる?内容。ホームパーティーのお話です。
そのほかのホムパでの出会い記事はこちら↓
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あれはちょうど2年ほど前。
お友達の「ユイちゃん」からホームパーティーのお誘いメールが来た。
かわいいかつノリが良い
ユイちゃんは天真爛漫な女の子。非常にかわいいのだがなぜかテンション低め顔色悪めな私を気に入ってくれ、飲み会などに誘ってくれる奇特な人である。
ユイちゃん「ナナコさーん、男友達がホームパーティー開くんですけど一緒に行きませんか〜?」
ナナコ「え、それって私が行ってもいいの?」
ユイちゃん「はい、私の学生時代の先輩なんですけど、みんなでワイワイやりたいから友達を誘ってくれと言われてるんです。」
ナナコ「へえ〜楽しそうだね」
ホームパーティー。
私の頭に思い浮かんだのは、
20人くらいのシャレオツなリア充たちが家の中やお庭で持ち寄ったデリや作った料理なんかをつまみながら、ワインやシャンパンなんかを飲み、誰かが連れてきた子供と戯れたりするアレだ。
SNSに載ってるアレの写真。
アレに来ている人って、
なんでみんなリネン素材とかのナチュラルな感じの服着て
女性は手作りのアクセサリー付けてたり麦わら帽子とかお団子ヘアでバッグはカゴバッグで
ツーブロックの髪型で短パン履いた男性が多くて
子供もピカチュウやプリキュアの服なんか着てなくておしゃれなんですかね!?
(完全に私の偏見です)
シャレオツすぎるにもほどがあるだろこんにゃろう。
私も混ざってみたいよ!羨ましいよ!!
ということで、アレにあまり行ったことがない私は、ぜひ一つの社会経験として行っておきたかった。
リア充気分になってみたかったのだ。
ナナコ「じゃあ行こうかな」
ユイちゃん「やったー!どうやら『ピザパーティー』らしいですよ〜楽しくなりそうですね♪♪」
ナナコ「(ピ、ピザパーティー?)・・あ、ありがとう。当日を楽しみにしてるね。」
ピザパーティーだと・・
餃子パーティーやたこ焼きパーティーならいざ知らず、ピザとは珍しい。
多分、家主の住まいの近くに有名なピザ屋さん(食べログ☆3.5以上)があって、テイクアウトしてきたピザをみんなでいただくんだろうな。
おしゃれピザ屋テイクアウトイメージ
まさか30代のリア充ホームパーティーで、ピザハットのデリバリーはしない気がする。ピザハット大好きですがね!
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いよいよホームパーティーの日。
私とユイちゃんは、開催地「明大前」に来ていた。
あれ、明大前ですか・・。学生の街ですか・・。
ここで本当にリア充のホームパーティーは開かれるんだろうか?
俄然心配になってくる私。(いや、明大前は良い街だと思いますがね。 )
ナナコ「今日のホームパーティーの家主さんって、ユイちゃんの大学の先輩だっけ?」
ユイ「そうですよ〜テニサー(ユイちゃんが入っていた明治大学のテニサー)の先輩です^O^
私もトミさんの、あ、トミさんっていうんですけどね?家には行ったことないんだよな〜!楽しみ〜!」
・・・テニサー
すると、家主は明大出身ということか。
ちょっとだけ嫌な予感がしてきた。
そこに、家主登場。
ユイ「あー!トミさーん!」
トミさん「おーユイ久しぶり〜!」
不動産系の会社にお勤めのトミさん(仮名)
トミさんは普通のサラリーマンの休日、と言ったいでたちだ。男友達を1人連れている。
友達「黒沼です」
ユイ&ナナコ「こんにちは〜よろしくお願いしまーす!」
愛想マックスでご挨拶。黒沼くんは、トミさんよりちょっと若めの無表情男性であった。
トミさん「あとは直接ウチに来るから行こう」
ユイ「よーし、じゃあトミさんちにいこー!!オー!」
ユイちゃんの元気いっぱいの様子に感心しながら、我々はトミさんの家に向かった。途中ユイちゃんがコンビニの前で
ユイ「なんかお酒とか買っていきます〜?」
と心配して声をかけると
トミさん「あ、全部買ってあるから大丈夫!」
トミさんは自信満々。飲み物とか買ってあるのかな。
ユイ「トミさんの家、どういうところなんだろー!さぞかしおしゃれなんじゃないですかね?楽しみ〜!」
トミさん「おいおい、期待しないでくれよ。普通の1人暮らしの家だからな〜?」
今日は何人くらいの人が来て、どういう会になるんだろう。
ピザは届けてもらえるんだろうか。
心配性の私はいろいろと気になったのだが、トミさんが堂々としているため心を無にして心配するのをやめた。
さて、トミさんの住むマンションに着き我々はトミさんの部屋に入った。
・・・
これは。。。
間取り図
せ ま い
予感は的中。
本日のホームパーティー会場は、トミさんが大学一年生の頃から住んでいる1Kのマンションであった。
彼は大学1年生から同じマンションに住んでいて、3年になってキャンパスが遠くなっても同じ家に住み続けて
さらに就職した後も30過ぎまで同じ家に住み続けた猛者だったのである。
堅実な人ですね。
部屋は、おそらく6〜7畳くらいじゃないかと思う。はっきり言って4人座るのがかなりギリギリだ。
しかも、もう一人トミさんのお友達が現れた。
この部屋のキャパをはるかに超えたー!!
ユイちゃんも「部屋、綺麗じゃないですかー」と言いながら、あまりの人口密度にびっくりが隠しきれない。
めちゃめちゃ驚いてても褒めを忘れない。いいぞユイちゃん!
私が思い描いていたリア充のホムパと違う・・
これでは学生時代の宅飲みじゃないか。見ると部屋のインテリアも学生時代のままって感じである。
無駄にオシャレにしてる男性より良いとは思いますけどね。よくここでホムパ開催しようと思ったね!
トミさん「いろいろ準備するから座って待ってて!」
家主の指示に従い、うろうろしていた私たちはとりあえずその場に座った。
知らない男性と4人で膝を突き合わせながら待つ私たち。
ぎゅうぎゅうだ…
体育座りするしかない
ここでピザを食えと。
この、武士が使うお盆みたいなテーブルの上で5人でザ〜ピ〜を食えと。
こういうイメージ
不安しかない
完全に1人用のテーブルである。
こんな狭いところで喜んでスタンディングでピザ食べるのなんて、あいつらしかいないでしょ。
こっから
こうなる
その時
トミさん「お待たせ〜」
トミさんがお盆に乗せて何かを持ってきた。
飲み物か何かか・・な・・
満面の笑み
!!
ピ ザ の 材 料
え。
マジですか。
ここで生地からこねて作るんですか?
まさか一から作るとは思っていなかったYO!
ピザの生地出来上がったやつとか売ってるよ?それ使えばいいんじゃない?
なぜこの狭さでピザ作りを・・
客人4人はびっくりして声も出ない状態。
ここで無理やりにでもテンションをブチ上げて
「ファッツァーモ ラ ピッザ!!(ピザ作りましょうの意)」
とかジローラモもしくはベリッシモ並みのチョイ悪発音で言えばよかったのかもしれません。
ジローラモ氏
ベリッシモ氏
もしくはあいつらの決め台詞「カワバンガー!!」とか言って場を盛り上げれば良かったのか?
教えて!スプリンター先生!
どちらにしろその時の私は全く機転が利かなかった。
そして固まってしまった我々は、せっせと粉を捏ね始めるトミさんを見つめることしかできなかった。
せっせせっせ
〜その後〜
トミさんはどこで見つけたのかピザ手作りのサイトを見ながら、生地を発酵させたりと数時間をかけてピザ作りを始めた。
そう、彼はその時うまれてはじめてピザ作りをしたのだった。
我々も手伝おうとしたのだがピザ経験のある人間はいなく、また部屋がギュウギュウのため上手く手伝えなかった。ごめんよトミさん。
さらにさらに、
いざ焼く段になって、トミさんの家にはオーブンがないことが判明、小さいトースターで何時間もかけて小さめのピザを一つ一つを焼くことに・・
もちろんうまく焼けず謎の焦げ臭い物体が出来上がった。
褒めを忘れない、ユイちゃんは優秀な子
途中で献立を餃子に変えればよかったのか。
てか家に来る前に「ピザはデリバリーするんですかー?」「もしかして作らないですよね?」って確認すれば良かった。
みんなで特別な体験を共有した私たち。連体感は出たが「恋愛」は生まれなかった。
《本日の学び》
ホームパーティーの人数と献立を決めるときは、部屋の広さをよーく考慮しよう
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